1960年当時、キヤノンより大きかったカメラメーカーは?
会社四季報オンライン編集部がお届けするトリビアクイズ。あなたのカイシャに関する雑学力アップにお役立てください。 2024年10月から毎週月曜日、水曜日、金曜日にお届けしてきた会社四季報クイズですが、2025年からは「毎週金曜日」に頻度を落としてお届けします。新年もご愛顧の程よろしくお願いします。 さて今から60年以上も前の1960年当時、日本には数多くのカメラメーカーが上場していました。日本光学工業(現在のニコン)、キヤノンカメラ(現在のキヤノン)、千代田光学精工(現在のコニカミノルタ)、オリンパス光学工業(現在のオリンパス)、理研光学工業(現在のリコー)、マミヤ光機(現在のマミヤ・オーピー)、東京光学機械(現在のトプコン)など多くの企業が独自ブランドのカメラを生産していました。 こうした中で急成長を遂げていた企業があります。1960年3月期の売り上げは40億円。同じ1960年3月期の日本光学工業の売り上げ24億円、1959年12月期のキヤノンカメラの売り上げ28億円と比較すると、非常に大規模なカメラメーカーだったことがわかります。 1983年10月に京セラに吸収合併されて消滅した会社です。この会社はどこだかご存じですか? ■正解 ヤシカ 正解はヤシカです。高品質の割に価格を安く抑えた固定焦点カメラが大ヒットを記録。グローバル展開で大きな成功を収めました。 ところが、オイルショックを経て1970年代には経営が曲がり角を迎えます。ドイツのカール・ツァイス社との提携による高級化や、事業多角化による局面打開を目指しますが、独自技術を用いたテレビ事業への進出に失敗。創業者である牛山善政社長の周辺では経理部長による横領などのスキャンダルもあり、経営悪化。京セラに救済されました。 京セラはその後も2005年まで「コンタックス」ブランドでカメラの製造販売を続けていましたが、これがヤシカの名残でした。 いかがでしたか? 次回のクイズもお楽しみに! ※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
会社四季報オンライン編集部