シニア犬介護で感じたのは「日々の大切さ」 豆柴センパイとの時間は自分の一部に
自分の人生の一部に
お話を伺ったのは、2024年の10月。センパイが旅立って9カ月が経つ。 「生々しい喪失感から、少し客観的に振り返られるようにはなりました。ただ、センパイのことを過去の思い出にしてしまうことに、また新たな悲しみが重なります。『センパイと暮らした18年』と区切るのでもなく、旅立ったから終わりでもない。中学時代、大学時代みたいに『センパイ時代』として、私の人生に溶け込んで同化していると感じています。 まだセンパイの不在には慣れませんが、寂しい気持ちと並走して暮らしていくのも悪くない。そうやって、ふとした瞬間に悲しみが一つひとつはがれていくのを感じながら、生きていくのだろうと思っています。そして、介護の日々を『大変だったけど、楽しかったな』と、心から思える日が来るはずだと信じています」