中谷潤人が2月24日に3度目防衛戦「全勝の相手、しっかり対策」堤聖也は比嘉大吾と対戦
ボクシングのバンタム級のダブル世界戦が来年2月24日、東京・有明アリーナで開催されることが27日、主催者から発表された。世界ボクシング評議会(WBC)王者の中谷潤人(M・T)は3度目の防衛を懸け、同級6位のダビド・クエジャル(メキシコ)と対戦。初防衛を狙う世界ボクシング協会(WBA)王者の堤聖也(角海老宝石)は元フライ級世界王者の比嘉大吾(志成)の挑戦を受ける。 東京都内で会見した世界3階級制覇王者の中谷は「相手は全勝の選手。しっかり対策したい」と23歳の新鋭との対戦に気を引き締めた。10月に井上拓真(大橋)からベルトを奪取した堤は、親交のある比嘉との対戦に「やめるって聞いていた。びっくりした」と驚きつつ、「尊敬している友人。世界戦でやれるのは面白い」と意気込んだ。比嘉は9月に世界ボクシング機構(WBO)王者の武居由樹(大橋)に敗れた後に引退の意向を示していたが、堤との世界戦を打診されて現役続行を決断。「ボクシングをやっている方が楽しい。人が変わったように練習している」と述べた。 同じ興行でバンタム級10回戦も組まれ、元人気キックボクサーでWBOアジア・パシフィック王者の那須川天心(帝拳)が前WBO世界王者のジェーソン・モロニー(オーストラリア)と対戦する。那須川は「僕が世界に通用するかしないのかが分かる試合。来年は世界のベルトに挑むことになる。革命ののろしを上げます」と力をこめた。 戦績は中谷が29戦全勝(22KO)、クエジャルが28戦全勝(18KO)、堤が14戦12勝(8KO)2分け、比嘉が25戦21勝(19KO)1分け3敗、那須川が5戦全勝(2KO)、モロニーが30戦27勝(19KO)1分け3敗。