正直「縦折り」する意味はあるのか?折りたたみスマホ常用者が最新機種を使って感じた真価
縦折りはカメラ撮影で真価発揮
また、折りたたみのポテンシャルが最大限発揮できると思う特徴の一つが、中間の折りたたみ角度で固定できる「半折れ」機能です。例えば、YouTube視聴時には画面が上半分に表示され、スタンドなしで快適な視聴が可能となります。デスクワークやハンズフリーでの動画視聴など、様々なシーンで活用できます。 そしてこの「半折れ」機能は、写真撮影においても独自の価値を発揮しています。特に自撮りや集合写真の撮影時に、スタンドなしでカメラを固定できる点は、他のスマートフォンにない大きな特徴です。 カメラは5,000万画素の広角と1,300万画素の超広角の2眼構成で、手ブレ補正機能やポートレートも搭載されているため、セルフィー撮影や高所からの撮影など、様々なシーンで高いパフォーマンスを見出してくれます。 本稿は折りたたみ機構に着目しているためここで詳細は触れませんが、実用面ではGoogleの「Gemini」を活用したAI機能群、FeliCa対応によるモバイルSuica等の利用や、ハンドジェスチャーによる直感操作など、実用的な機能も充実しています。特に防水性能の搭載は、雨天時の使用や水回りでの利用も安心できる要素となっています。
個人的には魅力を見いだせない
では、razr 50のような縦折りスマホを筆者個人として欲しいかと言われると、めっちゃ欲しい!とはならないのが正直なところです。ただし、これは先に説明した「便利な撮影体験」「コンパクトさ」を重視していないことによるものであり、その逆、これらのポイントを重視する方は非常に有力な一台になることは間違いありません。 そして常用者視点で思う折りたたみスマホの最も重要な魅力は、独特なギミックに対して感じる「ワクワク」と思っています。従来のスマートフォンとは一線を画す新しい使用体験を求めるユーザーにとって、横折り含め折りたたみ機種は非常に新鮮に思えるのではないでしょうか。
市井