限定の特別上映も!「ペルーを知る」映画祭開催で、旅心くすぐる食文化、暮らし、美しい風景を
「アヤクーチョの唄と秩父の山」(ホンマタカシ監督)は、アンデス地方アヤクーチョ出身で、日本の秩父地方に住む音楽家の生きざまを映し出すドキュメンタリーで、上映は1月28日。 「Vamos Ayacucho(バモス・アヤクーチョ)」(山本学監督)は、ペルーの演劇祭に招へいされた舞踏家・三浦一壮の旅を追うドキュメンタリー。上映は初日の1月27日で、上映後に山本学監督による舞台挨拶がある。 昨年は、ペルーの高名な詩人であるハビエル・エロー没後60年だった。これを記念してエローの生涯をテーマにした日本初公開の「情熱の大河に消える」が1月29日、2月3日、7日に上映される。エローは18歳の時に第一詩集「川」を刊行。欧州滞在中に革命を志向し、左翼ゲリラに加わる。1963年に政府軍の銃撃で亡くなった時はまだ21歳の若さだった。 また、第1回映画祭で好評だった、エローの人生を追ったドキュメンタリー映画「ある詩人への旅路」が今回は1月29日に上映される。エローの親戚の女性が、エローのトランクを見つけて開くと、そこには彼女が知らなかった歴史があったというストーリー。彼女は、家族、友人、ゲリラ闘争の同志に会い、最期の地も訪れるなど、詩人の足跡をたどる。 今回の上映作品まだまだあり、ペルーの多様な側面を紹介する。ペルーのサッカー代表チームのストライカーの半生を描いた伝記映画もあれば、ペルー南部、アンデスのアイマラ族コミュニティーでの、アルパカの繁殖と多様性の維持を「アルパカの精霊」に祈願する儀式を映し出す作品もある。これらの映画を鑑賞する人々を、まだ見ぬ、そして魅力あふれるペルーに導いてくれるに違いない。