孫のいる女性が「令和の孫育てってこうなんだ!」と感じたこと。叱り方、干渉の加減… アップデートする育児
「祖父母は干渉しない」という姿勢が求められている
“祖父母の役割”や“祖父母の立場”に関しては、以下のような声がありました。 「孫は子どもと違うのでいっさい何も言いません、思うようにのびのび」(78歳・主婦/孫18歳・16歳) 「息子の家庭では、教育から食生活までたくさんのこだわりがあり、孫を預かるのは疲れる。禁止されている甘い菓子やテレビ番組を見たがって困る。昔よりも嫁に干渉しないように気を使っている姑は多いと思う」(68歳・介護職/孫6歳・3歳) 「口出しをしないでかわいがればいいと思います」(62歳・主婦/孫1歳) 「昔の子育てと違うので口を出さない」(66歳・主婦/孫11歳・9歳) 「あまりうるさく口出しせず、求められた時だけ意見を言う。明らかに注意しないといけないときには昔と変わらず注意している」(72歳・主婦/孫17歳・15歳・14歳) 時代が激変していることを踏まえ、求められない限り助言や忠告をせずに、“ただかわいがる”“見守る”というスタンスを持っている、という声でした。息子や娘の育児方法についてあれこれ指摘せずに、見守りに徹する姿勢は、豊かな人生経験のなせるわざかもしれません。
「インターネット」の利用について
インターネットの利用に関する回答です。 「遊びも学校教育もインターネットを取り入れているのでついていけない」(74歳・主婦/孫12歳) 「孫は小さいときからスマホの操作に熟練していてやり方を教えて貰っている。しかし、本はあまり読まないので有名な文学作品を知らない」(71歳・主婦/孫12歳・9歳) 回答者が育児をしていた時代にはなかった電子機器が日常に根づいています。手元の電子端末であらゆることが完結するようになった点に“ついていけない”と感じるという声もありました。
現代の孫育てについて、こんな意見も…
今回のアンケートでは、こんな意見もありました。 「共働きが増え、ゼロ歳で保育園の抽選申込みをしないといけない。1歳申し込みでは、保育園の入園が難しい。昔とは違うと感じた」(58歳・主婦/孫6歳・2歳・1歳・1歳) 「昔は外で日にあたり遊ぶのがいいとされていたが、今は日焼けは良くないと言われた」(64歳・主婦/孫7歳) 「少子化で大事に育てられているので、つい過保護になる。友だち同士で群れて遊ぶことがないので、外遊びを知らないし、読ませる本も昔とはずいぶん違う」(69歳・主婦/孫15歳・12歳・8歳・4歳) 共働きの増加、遊び方の変化、少子化などの回答がありました。 以上、孫のいる女性に聞いた、育児や孫育てで昔と変わったと感じていることについてお届けしました。 子育て世代が祖父母のサポートを期待している場合、どんな変化に戸惑っていて、どんな変化を好ましく思っているのか、両者で雑談をしてみると、わかり合えるポイントがあるかもしれません。
北川和子