どのくらい投資をしたら3000万円に到達?貯蓄3000万円超の世帯「60歳代・70歳代」でどれほどいるのか
自分に合った方法で老後対策を(FPのアドバイス)
今回は、「60歳代&70歳代」の世帯で3000万円超の貯蓄があるのはどのくらいいるのか見てきました。結果は約20%の世帯が該当しました。 さて、2023年12月内閣府が発表した物価上昇率の予想は2.5%でした。この2.5%の物価上昇率を見てピンとくる人は少ないかもしれません。 このまま2.5%ずつ物価が上昇し続けると、約29年後には物価が倍になるということになります。つまりこれまで言われてきた「老後2000万円問題」が「老後4000万円問題」になっている可能性があるということです。 そのため大事になってくることは、「どのようにして老後資金を準備するか」ということになります。 ここまで金融庁の資産運用シミュレーションを基に紹介した積立投資を活用するのもひとつの方法です。ただし、投資で計画的に資金を準備することもできればもありますが、一方でリスクもあります。 どんな特徴が自分に合っているのか確認したうえで、取り入れるのもよいでしょう。 日本はこれまで、金融教育が十分に行われなかったという事実があります。したがって、自分で考え、自分で実行するのは誰にとってもできるということにはならないでしょう。 あらゆる方法について、デメリットとメリットをしっかり知ることが大切です。
参考資料
・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」 ・金融庁「つみたてシミュレーター」
渡邉 珠紀