ドラァグクイーンが明かす オーストラリアで得られた「人生最大の経験」 スケール違う洋服事情に驚き
関西で活躍中のドラァグクイーンの1人、フェミニーナさんが、6日放送のラジオ番組『Clip』(ラジオ関西)で代打パーソナリティーを担当。世界の意外な文化や習慣を発信するコーナーの中で、自身のオーストラリアでの生活体験を明かしました。 【関連】ドラァグクイーン界の「食いしん坊代表」!?フェミニーナさん バズリ中のグルメ投稿の裏明かす 同日は、金曜担当の番組パーソナリティーで、ドラァグクイーンのサマンサ・アナンサさんがお休み。8月23日にもゲスト出演したフェミニーナさんが、今回、友人の代打を務めることになり、同じくパーソナリティーのウラリエさん(インスタグラマー)とともに、番組を進めました。 ☆☆☆☆ オーストラリアに渡ったのは、フェミニーナさんが30歳のとき。当時、昼は仕事、夜はドラァグクイーン、イベントのオーガナイズを手掛けるというなかなかの多忙っぷりだったそう。そんなある日「ワーキングホリデーは働きながら遊べるチャンス。今、年単位で海外にいけるのはここしかない!」と気づき、渡航の決意を固めました。 ワーキングホリデーの行き先をオーストラリアにしたのは、いくつか理由があったといいます。高校生の頃、修学旅行でオーストラリアの都市・シドニーを訪れた経験に加え、「昔、水泳をやってまして。オーストラリアは水泳が国技みたいなものだし、長期間暮らすなら、行ったことがあり食生活も合う国がいいかなということで決めました」と、決め手を語りました。 滞在中は日本食レストランやラーメン屋、製麺所などで働きつつ、オーストラリアの文化や生活に触れていったフェミニーナさん。その頃、現地のドラァグクイーンを決める大会にも参加しました。 実はオーストラリアではドラァグクイーン文化がかなり進んでおり、ドラァグクイーンのコンテストの模様を描いたアメリカのテレビ番組『ル・ポール・ドラァグ・レース』でも活躍する、世界的に有名なドラァグクイーンも多く輩出しているのです。 また、毎年2月にはシドニーでLGBTの祭典「ゲイ・アンド・レズビアン・マルディ・グラ」も開催されます。期間中は海外からも多くの参加者が集い、道路が虹色に染まり、街中に設置されたATMが「GAYTM」という表記に変わるなど、街をあげてのお祭りとなるのだとか。この祭典にも参加したフェミニーナさんは、「人生最大の経験」と振り返ります。 一度は「活動はすべて辞めよう」と決めたフェミニーナさんですが、祭典の存在を知り、夜ごとにドラァグクイーンのショーがおこなわれる様子を見て、自分も参加したいという気持ちがわきあがっていきます。そこで毎月開催される大会に参加し、見事2度も優勝を果たします。 オーストラリアでは日本好きな人も多く、歴史的背景から日本語を話せるお年寄りも珍しくないそうで、「(観客が)日本の着物や文化が好きということは分かっていたので、1回目に参加したときは『夜桜お七(※歌手・坂本冬美のヒット曲)』をショーでやりました。着物姿で番傘をさし、花吹雪も散らし……。日本語なので、歌詞が合っているかバレないだろうな、というのと、花魁(おいらん)ぽい着物という飛び道具で優勝できたって感じですね(笑)」と振り返りました。 実はこのとき、日本からは最低限のメイク道具しか持っていかなかったため、衣装などは現地で揃えたとか。「日本だと、なかなか衣装やヒールがなかなか手に入らないんですけど、オーストラリアでは普通のファストファッションのお店でも大きなサイズが揃ってるんですよ。30cmのヒールも普通のスーパーで売っていたり」と、スケールが違う洋服事情についてもオンエアで触れていました。 ☆☆☆☆ ワーキングホリデー当時の様子はフェミニーナさんのInstagramにも掲載。「オーストラリア情報もありますので、ぜひチェックしてみてください」とリスナーに呼びかけていました。 (取材・文=つちだ四郎)
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