特殊詐欺未遂容疑で中学生を逮捕

　特殊詐欺の受け子として犯行に関与したとして、埼玉県警組織犯罪対策（組対）3課と春日部署は17日、詐欺未遂の疑いで、千葉県柏市の中学3年生の少年（15）を逮捕したと発表した。少年は「クリスマスに遊びに行くための金が欲しかった」などと容疑を認めているという。 若過ぎるという理由で通報された少年、警官が職質すると本当に詐欺師だった…逮捕　異変に気付いた女性

　逮捕容疑は氏名不詳の者と共謀し、16日午後4時10分ごろ、春日部市の無職女性（84）方に市役所職員などを名乗り、「高齢者の生活支援金の還付金がある」「カードが古く替える必要がある」などと電話をかけ、約1時間後、女性方を訪れてキャッシュカードなどをだまし取ろうとした疑い。居合わせた隣家の住民が詐欺に気付き、未遂に終わった。 　同課によると、サイズの合わないスーツを着た不審な様子の少年が越谷市の東武伊勢崎線新越谷駅の改札付近にいるのを捜査員が発見。電車に乗って春日部駅で降り、タクシーで女性方を訪れたのを確認し、詐欺に気付かれて逃走した少年に職務質問したところ、「ごめんなさい」と犯行を認めたという。 　少年は地元の先輩に「稼げる仕事をやってみないか」などと誘われ、秘匿性の高い通信アプリ経由で指示役から指示を受けながら犯行に及んでいたという。 　県警は闇バイトが絡んだ匿名流動型犯罪グループ（トクリュウ）による犯行とみて、共犯者などを捜査している。