どこから片付けよう…と迷いがちな人にはシンプルに考える「SIMPLEメソッド」がぴったり!
家の掃除、断捨離、整理整頓をする際に「いったいどこから手を付ければ良いのか…」と迷うのは普通といえば普通です。実際、そういった判断は難しいことですから。 とはいえ、それは至極シンプルに、いえ、「SIMPLE」であるべきことです。片付けをするための簡潔で厳格な方法をお求めなら、SIMPLEメソッドがぴったりかもしれません。
SIMPLEメソッドとは
このメソッドを知ったのは、「Real Simple」の記事がきっかけでした。その記事では、整理整頓のプロであるKathy Jenkins氏が、空間を片付ける簡単なステップを紹介しています。 SIMPLEメソッドの目標は、目の前のタスクに時間を掛け過ぎず、迅速かつ決断力を持って行動することにあります。SIMPLEは、以下の6つのステップの頭文字を取ったもの。 S(Sort like with like)──同じものをまとめて分類する I(Identify what you want to keep)──残しておきたいものを決める M(Make a home for it)──モノの定位置を決める P(Put it in containers)──収納ボックスに入れる L(Label everything)──すべてにラベルを貼る E(Establish a routine)──習慣化する この方法は、似たようなモノを一緒にまとめ、それぞれの定位置を決めることを推奨する「Organizational Triangle(整理整頓のトライアングル)」や、残すものと処分するものに分けることを推奨する「ピーター・ウォルシュ・メソッド」など、ほかの整理術と重なる部分もあります。 「コア4メソッド」のように、収納ボックスの活用をすすめる方法はほかにもたくさんありますが、SIMPLEにはユニークな特徴が2つあります。 1つ目は、ラベル付けが重要である点。たくさんの収納ボックスがあっても、中に何が入っているかわからず、管理するシステムがなければ、役に立ちません。 そのため、マーカーで書き換え可能なステッカーを使って、何が入っているか一瞬で判断できる状態にするだけでも、整理整頓が苦手な人にとっては効果的です。このことは、SIMPLEが斬新で役に立つ理由の2つ目につながります。 つまり、最終ステップである「整理整頓の習慣化」につながるのです。 断捨離には大きな第一歩が必要ですが、あくまでも最初の一歩に過ぎません。整理整頓を続けなければ、またモノを溜め込み、結局また断捨離をやり直す羽目になります。 習慣化し、たとえば毎月1回、最初の5つのステップを繰り返すと決めれば、散らかるのを防ぎ、家を整頓された状態に保つことが自然にできるようになるのです。 この方法を最大限に活用するには、一度にすべてをやろうとしないことが肝要。代わりに、家の中の狭い範囲を、毎日1カ所だけ選んで片付けるようにしましょう。 たとえば、ある日は寝室、別の日にはバスルーム、というように、あるいはさらに細かく分けて、クローゼットやカウンター、棚などを一度に1つずつ片付けるようにしてください。
なぜSIMPLEが効果的なのか
このテクニックが優れているのは、明確な手順が示されており、大きな課題に対処でき、迷う余地が少ないから。もちろん、何を残して何を捨てるかを決めなければいけません。並べてある収納箱に入るものしか保管できない、という前提でそれを実践することになります。 ほかの整理術の中には、感傷に浸ったり、ゆっくりと片付ける余地を残すものもありますが、この方法は決断力と行動力に重きを置いています。 片付けをする気力が湧かない、何をすべきか決められない、と悩んでいる人は、このSIMPLEメソッドをぜひ試してみてください。 Source: Real Simple, Facebook
風見隆(ガリレオ)