明秀日立がPK戦制す 帝京選手のクセを後半35分から動画サイトで収集→GKに伝達
第103回全国高校サッカー選手権大会3回戦(2日、明秀日立1-1帝京=PK戦5-4、とどろきスタジアム)明秀学園日立(茨城)は帝京(東京B)をPK戦で下し準々決勝に駒を進めた。 明秀日立が文字通り「チーム一丸」で勝利をもぎ取った。1-1でもつれ込んだPK戦。相手の2人目で、GK重松陽(3年)が右に飛ぶ。両手でボールをはじくと、見守る仲間に向かって雄たけびを上げた。 「すごくうれしかった。止めた選手だけ情報があったので参考にしました」 情報戦で激闘を制した。1-1の後半35分過ぎ、コーチからベンチ外メンバーに「PKの分析をしてくれ」と指示が飛んだ。そこから動画サイトなどで確認を始め、2人目の選手が左に蹴る傾向があるのを発見した。ノートの切れ端に記して伝達。PK戦を5-4で制し、1度のストップが勝敗を分けた。 過去最高だった2017年度大会の8強に並び「次も全員で勝ちにいければいい」と重松。悲願の4強まであと1勝だ。(山下幸志朗)