肌寒い季節の救世主・生姜は使い方で効果が違う? いますぐ役に立つ薬膳知識&生姜レシピ3選
だんだんと肌寒さが増してくる季節になりました。厳しい残暑を乗り越えひと息つきたくなるこの時期ですが、体の冷えが気になる方も多いのではないでしょうか。そこで、今回は国際中医薬膳師のさとうあいさんに、体を温める効果が期待できる生姜を使った薬膳メニュー3選を伺いました。 【画像】温野菜や肉、魚、豆腐など、お好みの料理にかけて召し上がれ。
体を温める効果が高い生姜を毎日の食事に取り入れて
生姜は古くから健康食材として重宝されており、寒い季節にぴったりの食材です。血行を促進し、体を内側から温める効果がありますので、肌寒い日々を乗り切るための強い味方となります。 生姜は、言わずと知れた温活食材。体を温める効果が高いと言われていますが、薬膳では調理法によって体に与える効果が異なるとされています。 生の生姜は、冷えを散らす効果や殺菌作用があり、お腹を温めて胃腸の調子を整えてくれます。そのため、風邪の予防や初期症状に、食中毒の予防にも効果があります。冷え症状におすすめの生の生姜ですが、のどに痛みがある場合には悪化させてしまうこともあるので避けましょう。 お腹をさらに温める効果を得るためには、生の生姜を蒸して乾燥させた「乾姜(かんきょう)」がおすすめです。生姜を加熱すると温め効果が高まり、血行促進効果も強まります。寒い時期や体が冷えやすい方が乾姜を摂ることで、内側から身体が温まり、体温を上げることが期待できます。
◆生の生姜を使って:生姜ダレ
生の生姜を使った生姜ダレは、風邪の初期症状であるゾクゾクする寒気や手足の冷えにおすすめのレシピです。体に入った風邪のウイルスを追い出してくれる生の生姜や長ねぎに、温め効果が高い干し桜海老をプラスすることで、体内の循環を良くします。さらに、発汗してウイルスを体外へ追い出してくれる働きも期待できます。 すっきりとした味わいの黒酢は体を温めるだけでなく食欲を促す効果があります。日持ちもするので冷蔵庫に常備し、手軽に風邪や冷えの対策に活用できるのも嬉しいポイントです。 ●生姜ダレの材料(作りやすい分量) ・生姜:30g ・長ねぎ:30g ・白炒り胡麻:大さじ3 ・干し桜海老:大さじ2 <調味料> ・醤油:大さじ2 ・黒酢:大さじ2 ・砂糖:小さじ1/2 ・ごま油:小さじ1 ●作り方 (1)生姜、長ねぎはみじん切りにします。 (2)白炒り胡麻は、すりおろします。 (3)容器に(1)、(2)、干し桜海老を入れます。 (4)<調味料>の食材を入れ、よく混ぜます。ひと晩、冷蔵庫で味を馴染ませて「生姜ダレ」の完成です。 (5)温野菜や、肉、魚、豆腐など、お好みのお料理にかけて召し上がってください。