肌寒い季節の救世主・生姜は使い方で効果が違う? いますぐ役に立つ薬膳知識&生姜レシピ3選
◆乾姜を使って:乾姜入り紅茶
乾姜は、高い温熱効果を持ち、血行や消化促進に働くため、冷え性でお困りの方におすすめのレシピです。生姜の皮の近くには、辛味成分や有効成分が多く含まれているため、皮ごと使うことで効果が高まります。今回は乾姜を手作りする方法をお伝えしますが、インターネット等で購入することもできます。 紅茶は茶葉を発酵させているため、体を温めリフレッシュ効果も期待できるので、冷えを感じる日に体の内側からじんわり温めるのにおすすめのお茶。乾姜は紅茶のほか、黒豆茶や、ほうじ茶、ミルクティーなどに入れても、美味しく召し上がれます。 乾姜の注意点は温める作用が高いこと。ほてりやめまいを感じる方は食べ過ぎないようにしましょう。 ●乾姜の材料(作りやすい分量) ・生姜:2袋 ●作り方 (1)生姜の皮をよく洗って、皮ごと薄切りにします。 (2)蒸し器に並べ、30分~1時間ほど蒸します。 (3)串が刺さるくらいまで加熱したら、蒸し器から取り出します。 (4)分厚い生姜は、粗熱が取れたら包丁で削ぎ切りにします。 (5)ザルに広げ、3日間ほど天日干しをします。 もしくは、80℃のオーブンで30分~1時間加熱します。 (6)水分が飛び、しっかり乾燥したら「乾姜」の完成です。 (7)紅茶に乾姜1~2片入れ、3分ほど蒸らし、乾姜入り紅茶の完成です。
◆皮ごと生姜を使って:生姜ご飯
体のだるさや疲れが気になる方におすすめなのが、皮ごと生姜を使う炊き込みご飯です。免疫力を高めてくれる舞茸と栄養価の高い油揚げは、薬膳では体のエネルギーを補ってくれ、疲労回復や風邪予防におすすめの食材です。体調を崩しやすいこの時期に、体の内側から元気をチャージしていきましょう。 擦り下ろさず、千切りにした生姜を加えることで、辛味が少なく風味豊かなご飯に仕上がりますよ。 ●材料(4人前) ・生姜:20g ・米:2合 ・舞茸:1パック ・油揚げ:2枚 <調味料> ・醤油:大さじ1 ・みりん:大さじ1 ・調理酒:大さじ1 ・塩:少々 ●作り方 (1)生姜はよく洗い、皮ごと千切りに、油揚げは食べやすい大きさに千切りにします。舞茸は薄切りにします。 (2)米を研いで炊飯器に入れ、<調味料>を加えて2合のラインまで水を入れます。 (3)(1)の食材を入れ、30分ほど水分を吸収させます。 (4)炊飯し、炊き上がったら全体をよく混ぜます。 (5)器に盛り付けて完成です。