富山県氷見市の菊地市長が初登庁 「オール氷見で活力ある市に」
氷見市長選で無投票で初当選した菊地正寛氏(56)が11日、初登庁した。就任式では「最優先課題の能登半島地震からの復旧・復興に全力を尽くしたい」と述べ、被災者の声に耳を傾けながら暮らしと生活の再建を目指すと決意した。 職員や市議ら約100人が拍手で迎える中、市役所正面玄関前で花束を笑顔で受け取った。 就任式では復旧・復興や人口減少などの課題解決に国や県としっかり連携していくと説明。「以前にも増して活力にあふれ、安全で安心なまちとして発展させ、復興を果たした氷見市を将来世代に引き継いでいく」と語った。市民や市議会議員、市職員が力を合わせ、オール氷見で活力とにぎわいのある市をつくるとした。 幹部職員に対し、仕事に当たる上で市民ファーストを忘れず「できない理由を考えるのではなく、どうしたらできるかを考えてほしい」と呼びかけた。 任期は9日から4年間。 被災4地区で13日から意見交換会
菊地市長は11日の就任記者会見で、13日の姿地区を皮切りに地震被害の大きかった4地区で意見交換会を開くことを説明した。住民から直接、生活再建の現状や課題を聞き取る。 姿地区の後、19日に間島・新道、28日に比美町・中央町・丸の内・幸町、12月1日に北大町・栄町で開く。「率直な気持ちや生活の状況を聞き、復旧・復興に関する施策の中で生かしていきたい」と述べた。 市長室で来月から月1回、「市長と気軽にトーク」を実施することも明らかにした。参加する市民を募集し、ざっくばらんに考えや意見を聞いていくとした。