「20年来の友人に久しぶりに再会した」 SQLやODBCのありがたみ再認識
SQLだったり、ODBCだったり、データベースの基礎技術解説の記事がなぜ今さら読まれているのか。
データベースの基礎技術に関する解説記事に注目が集まっている。いずれもデータコネクターを提供するCDataの記事で、1つはSQLの解説記事(関連記事:SQLはすごい ノーコードの裏にSQLあり)で、もう1つはODBCの解説記事(関連記事:ODBCドライバーとは? ODBCの仕組みからドライバーの使い方まで解説!)になる。 エンジニアではない人がこれを読んでも、おそらくちんぷんかんぷんなはず。でも、特定のエンジニアにとっては、すでに家族以上になじんでいる技術かもしれない。特にODBCの記事ははてブが同窓会状態で、「20年来の友人に久しぶりに再会した」のコメントには私も強く共感した。まさに20年以上前、Windows NTの雑誌を担当していたときは、記事を書くためにけっこう勉強したので、あのときの思い出がポロポロと蘇る。「とりあえずODBCがあればつなげられる」という安心感は何者にも代えがたかった。 記事を改めて読み直すと、ベンダー固有の技術を業界全体で利用できるように標準化したという偉業を改めて思い出させる。そして、IT業界ではつねにオープンなテクノロジーが時代をリードしてきたのだ。SQLも、ODBCも、歴史の長い技術だが、今もITの根幹をしっかり支えてくれている。単なる記事の宣伝になってしまうが、みなさんも20年来の友人に会いに来てほしい。 文:大谷イビサ ASCII.jpのクラウド・IT担当で、TECH.ASCII.jpの編集長。「インターネットASCII」や「アスキーNT」「NETWORK magazine」などの編集を担当し、2011年から現職。「ITだってエンタテインメント」をキーワードに、楽しく、ユーザー目線に立った情報発信を心がけている。2017年からは「ASCII TeamLeaders」を立ち上げ、SaaSの活用と働き方の理想像を追い続けている。 文● 大谷イビサ 編集●ASCII