バイクはやっぱり4気筒!と思っているライダーが今乗っておくべき国産マシン
■大排気量モデル中心のホンダ
以前から4気筒エンジンを得意としているホンダですが、現行車のラインナップは大排気量モデルが中心。最も排気量が小さいのは「CBR600RR」で、その次が「CB650R」「CBR650R」に搭載されているものです。この2車種には新たに「E-クラッチ」という新機構が採用され、クラッチ操作なしでの発進や停止も可能となっています。 1000ccオーバーのクラスでは、SSの「CBR1000RR-R FIREBLADE」に218PSを発揮する並列4気筒を搭載。そのほかにも、「CB1000R」や「CB1300SUPER FOUR」にも4気筒エンジンが採用されています。 そんな中から、”今乗っておくべき”モデルを選ぶとしたら、やはり「CBR1000RR-R FIREBLADE」でしょう。 現行モデルは2019年に発表されましたが、その後もマイナーチェンジを繰り返しており、熟成が進んでいます。ここまで磨き上げられたSSマシンは、いつまで公道モデルとしてラインナップされるかわからないので、今のうちに乗っておくべきかもしれません。
■大排気量ツーリングモデルが中心のスズキ
ハイスペックなリッターSS「GSX-R1000R」の生産終了をいち早く表明したのがスズキです。フラッグシップSSはなくなってしまったものの、1339ccの並列4気筒を搭載した「Hayabusa」など、1000ccオーバーのクラスには4気筒エンジンモデルを揃えています。 スズキの4気筒エンジンで、今やラインナップの中心になっているのが、「KATANA」や「GSX-S1000」「GSX-S1000GT」「GSX-S1000GX」に搭載されているパワーユニット。これは「K5」と呼ばれる2005年式の「GSX-R1000R」に積まれていたもので、SSのエンジンとしてはロングストロークタイプとなっていて、低中回転域の扱いやすさが特徴です。 このエンジンは“名機”と定評があるもの。設計は決して新しくないため、排出ガス規制が厳しくなれば、いつまでも使い続けられるのか不透明なエンジンではあるので、乗っておくなら今といえます。低回転域から力のあるエンジンによるダッシュ力を味わうのなら、今のうちでしょう。