「名古屋ではヤクザ2世と半グレ2世が抗争」「大阪では半グレが群雄割拠」…恐ろしすぎる令和ヤンキーの「裏事情」
「金を稼いだ奴が偉い」という風潮
「今の不良の子たちは外にいないですよね。昔やったらコンビニにいてましたけど、見えるところでやってないからどこにいるか分からへんよね。お金を持っているのに何をやっているか分からない。それが今の子達の謎やね。 昔はそもそも仕事をしている人たちがおらんかった。だから暴走族になれるんです。16歳から走り始めて、長い人は24~5歳まで暴走族を続ける。大阪の場合は暴走族をやめたあとに環状族になる。もしくは商売を始める。18~9歳が分岐点でしょうね。 頭ええ子は商売。まだ楽しみたい子は環状族。そして、まだ単車に乗りたい子は旧車會。もうええ大人になっているから暴走はせんけど、走りたい人が旧車會に入るんです。通常、環状族は阪奈道路を走るんだけど、今はすぐ逮捕されますからね。非常に厳しくなった。 今の子たちの自慢は『半グレの誰々を知っている』とか『ミナミのまるまる君を知っている』とか、そんなんばっかです。喧嘩とか腕っぷしではなく、金を稼いだ奴が偉い風潮もありますね。ただ、聞いても何で儲けてるか全然教えてくれん。本当に変わってしまったと思いますよ」 もはや昭和のヤンキーのように喧嘩で名を馳せる不良はミナミではいなくなってしまったようだ。
子供の喧嘩に「手打ち会」
「悪い大人」に憧れを抱き、暴れ回る少年たち―そんな令和ヤンキーの最前線とも言えるエリアがある。名古屋だ。 この地では、「ヤクザの二世軍団vs.半グレの二世ヤンキー連合」という恐るべき抗争が巻き起こっているという。 「ヤクザの二世軍団は、『Kスタイル』というグループ。そしてヤンキー連合は、伝説的半グレグループ『ルシファーズ』創設者・小田切大作氏の息子2人が束ねる『三代目ルシファーズ』です」(名古屋の半グレ関係者) '90年代に小田切氏が作った「ルシファーズ」は、ヤクザ相手にも喧嘩を売るほど凶暴なグループとして有名で、最盛期には1万人規模の勢力を束ねていた。だが、愛知県警の取り締まりが厳しくなり、'00年代にチームは解散してしまう。 それが、ここ最近になって小田切氏の息子が仲間たちを集めて「三代目ルシファーズ」を結成した。彼らは春日井や小牧などにある他のチームを吸収して、勢力を増していったという。 「『Kスタイル』は大人のメンバーも多く、もともと小田切氏の息子たちを可愛がっていたんです。ところが今年になって、『ルシファーズ』に所属していない若者が勝手にグループの一員だと名乗り、恐喝などをする事件が増えてきた。この事態に『Kスタイル』は、統制が取れていない『ルシファーズ』に苛立っていた。 一触即発の事態となったため、父親の大作氏と『Kスタイル』のリーダー、地元の有力組織関係者が手打ち会を開いたのです」(前出の事情通)