「名古屋ではヤクザ2世と半グレ2世が抗争」「大阪では半グレが群雄割拠」…恐ろしすぎる令和ヤンキーの「裏事情」
iPhoneとヤンキーの「親和性」
また、大阪の不良事情に詳しいアンディ南野氏はこう語る。 「関東と関西と全然違ってて、関東は特攻服みたいな服装揃えるところから始まるんです。関西はそれがなくて、特攻服が揃っているところはほぼない。レディースで5~10何人の少人数だと、結束を固めるために赤とか白とかピンクとかの特攻服を着たりします。 たいていは12~3歳から原付に乗り出して、15~6歳から単車に乗る。いまや暴走族は残ってなくて、旧車会が大きいのが3つぐらいあるんかな。僕らの時代の暴走族はノーヘル絶対やから。信号も守らない。今はサイレンサーを抜いて、違法改造をしてたとしても、ヘルメット被って信号は守るから。整備不良で取られることあっても暴走行為で取られることはないですね。 15年ぐらい前からコンビニに若い子がたまらんくなりましたね。地元だけでなく、関西全域で。多分だけど、iPhoneが出たからやと思う。街から人がいなくなった。家でなんでも見られるから。電話も無料で話せるようになって、街から若い子がいなくなった。あって嫌なことを言われるよりも、自分に甘いことを言ってくれる、ぬるま湯みたいなコミニュティをネットの中で見つけるようになった。 今の時代も貧困層が不良になりやすいですね。我々の時代と一緒。たとえば大阪の大東市やったら生活保護の家庭とかシングルがめっちゃ多いんですよ。あるいは、たいてい両親の仲が悪い。子供は親の背中を見ていて影響されているからか、ホンマに柄が悪い。ドッチボールでも『おい、死ね』って言って投げるくらい。 やっぱりね、自分で生きていこうとしたとき、経済力がないから『腕っぷしで生き残るか』とかなっちゃうんやろうね。それでも不良は減っていると思う。不良になろうとする子も画一化されてますよ。みんな同じようにピチピチのズボンを穿いて、上の服も黒で、胸あたりに黄色文字でデザインされたロゴが入って、蛍光の靴を履いて、小さいポーチをぶら下げてるんです」 暴走族「幻夢」で元トップ(元総長)だった寺井友寛氏はこう解説する。