神宮外苑再開発 樹木伐採減らし400本増やす 事業者が計画見直し
東京の明治神宮外苑の再開発をめぐり三井不動産は9日、伐採する樹木の本数を120本あまり減らすなどの見直し案を発表しました。 再開発に伴う樹木の伐採に対しては、周辺住民などから「都市の森の破壊」などと反対する声があがり、東京都は、事業者側に樹木保全の見直し案を提出するよう求めていました。 これをうけ事業者代表の三井不動産は9日、伐採本数を当初の743本から124本減らし、新たに植える木は261本増やすとする案を公表しました。 ラグビー場などの施設計画を一部変更し、当初、伐採としていた樹木を保存するなどして、伐採本数を減らしたということです。 また、新設する野球場の位置をずらして4列のイチョウ並木との距離をおよそ10メートル拡大することで、より良い生育環境を確保するとしています。 この再開発事業の完了は2036年の予定です。 三井不動産の担当者は、「皆様にとって思い入れのある場所だとしっかり認識している。ご理解いただけるよう発信を継続していきたい」と話し、今後、住民説明会を開催するとしています。