学童保育「仕事しているのでないと困る」 児童減少も高まる需要 民間委託検討も“人材不足”など課題山積
効率的にスタッフ活用し運営
佐賀市内でもすでに民間委託している学童保育がある。その一つが「嘉瀬こどもの森」。この施設では3年前に市から依頼を受け学童保育を始めた。スタッフの採用や運営など全ての業務を行っている。 嘉瀬こどもの森 肥高清彦園長: 認定こども園も(運営)しているので、昼間は認定こども園を(スタッフに)手伝ってもらい、夕方に児童クラブの仕事をしてもらう。その辺は職員を効率よく使って運営できていると思っている スタッフの給与など待遇は市営の学童と同じ水準で運用。現在は20人の児童を受け入れているが、さらに児童を受け入れることができないか市から打診されたという。 学童保育について佐賀市は、利用する児童が多いにもかかわらずタッフが不足している4つの校区から民間への委託を進めたい考えだ。
「人手不足の根本的な解決が必要」
しかし、学童保育への児童の受け入れは容易ではないと民間施設の園長は現状を説明する。 嘉瀬こどもの森 肥高清彦園長: できるだけ需要がある分は受け入れたい思いはあるが、今は部屋の大きさなど制限がある中で20人が精一杯かなというところ 学童保育については、施設の場所の確保など様々な課題があるが、専門家は人手不足の根本的な要因の解決が必要と指摘する。 NPO法人 県放課後児童クラブ連絡会 石橋裕子理事長: なかなか年収として上がっていかない。食べていけるという(仕事の)確立が全然できていない。しっかりと若い方が展望を持って働き続けることも大きな課題だと思う 少子化で児童が減少している一方で、ニーズが高まる「学童保育」。民間委託を検討している自治体が増えているものの、人材や場所の確保など課題が山積しているのが現状だ。 (サガテレビ)
サガテレビ