東京都議選と参院選での勝利以外に「党再生なし」 公明・斉藤代表
公明党の斉藤鉄夫代表は7日、各都道府県本部の幹部を党本部に集めた「全国県代表協議会」のあいさつで、来年の東京都議選、参院選について「この二つの政治決戦で勝ち抜く以外に(党の)再生はない。たとえ、どのような状況になろうとも断じて勝利するため、全議員が心を一つにして走り抜きたい」と決意を述べた。 公明は衆院選で公示前から8減の24議席と惨敗した。この日の会合では、自民党が派閥裏金事件に関係したとして非公認にした議員を公明が推薦したことについて地方幹部から厳しい声が上がり、西田実仁幹事長は「しっかりと厳粛に受け止める。責任を感じている」と答えたという。衆院選の教訓を生かした今後の取り組みとして、党幹部が地方に出向き対話するキャラバンの実施や、青年・現役世代などにアピールできる政策立案、動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」での新たなチャンネル開設などを打ち出した。 衆院で過半数を持たない「少数与党」になったことについて斉藤氏は、「党の基本姿勢は多様な意見を包み込み、人々を協調へと導く中道主義だ。公明党が幅広い合意形成の要となり、国民生活の向上につながる政策を実現する」と語った。【野間口陽】