「OEM車なら”ハイエース”が30万円安い」と聞きました。どの車種でも安く買えるのでしょうか?
「OEM(Original Equipment Manufacturer)」は車の製造・販売の仕組みの一つです。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた! OEM車については、「製造・販売側には大量生産によるコスト削減、消費者側には安く車を買えるメリットがある」といわれることがあります。 今回のケースのように、ハイエースのOEM車がハイエースよりも安く購入できるケースもあるでしょう。 本記事ではOEMの基本的な仕組みやメリットを解説します。特定の車の購入を検討している人は参考にしてください。
OEMとは
OEMとは「Original Equipment Manufacturer(またはOriginal Equipment Manufacturing)」の略で、メーカーAが開発・製造・販売している商品を、メーカーBでも委託を受けて販売するマーケティング手法です。 オリジナル車とOEM車は、メーカーエンブレムや車名のほかに、エクステリアデザインやカラーバリエーションなど、多少異なるポイントがあります。しかしサイズや燃費などはおおむね同じです。 OEMは自動車だけでなく、家電や化粧品・アパレル業界などにおいても見られるようです。 ■OEM車を買うメリット OEMを利用すると、ほしかった車種に限りなく似たものを、安く購入できる可能性があります。例えば、トヨタハイエースバン「DX」の2WDディーゼルとOEM車を比較しましょう。 ●トヨタ「ハイエースバンDX」2WDディーゼル:327万4600円 ●マツダ「ボンゴブローニイバンDX」2WDディーゼル:322万7400円 ※どちらも税込み価格です マツダのOEM車の方がわずかに安いことが分かります(2024年7月調査時点)。装備に多少の違いがあるため純粋な比較にはなりませんが、このようにOEM車の方が低価格で購入できる可能性があるようです。 一概にはいえませんが、OEM車はオリジナル車よりも人気が少し低い傾向にあるため「販売店に値引きしてもらいやすい」といわれています。その場合、OEM車をより安く買えるかもしれません。 ほかにも、「OEM車の方が、オリジナルより人気が落ちるため納期が早い」「デザインの選択肢が増える」などのメリットを挙げる人もいます。