大阪府・吉村知事が定例会見4月8日(全文4)大阪でもPCR検査態勢を強化
PCR検査を受ける人を絞り込むのは考えられるのか
ただ、今、陽性率で見ても300件回して17%、15%ぐらいなので、これが50%、60%、70%になってきたら、検査しないといけんじゃないのっていう話には確かになるかもしれないですけど、逆に言うと85%は専門的な医者が診ても、これはコロナじゃないのと思ってもコロナじゃない人がまだ85%いるという状況だろうというふうに思っています。 日本経済新聞:PCR検査ができる態勢の数を超えるだけの疑われる人が出てきた場合に、PCR検査を受ける人自体を絞り込むっていうのは考えられるんでしょうか。例えば受ける前の時点でちょっとかなり重症の症状が出ている人とか、その人を優先するとか。 吉村:いや、それはやはりそれをするのであれば、検査基準をちゃんと見直すべきだと思います。今、われわれの検査基準というのは、国よりも実はちょっと広い検査基準でやっています。国の検査基準というのは入院を必要とする肺炎が疑われる場合というのが1つの検査基準になっていますが、僕らは入院が必要とするというのをもうなくして、ウイルス性肺炎が疑われる場合っていうのは検査基準に入れると。それから呼吸が急遽、悪くなったような人も検査基準に入れるとなっていますので、僕らは国の検査基準プラスアルファというところで今進めていっています。
検査能力はほぼマックスに近い状況
それで今300件ぐらいになってて、陽性率が何%で出てますので、ここの基準自体をやっぱりきちんと変えるんやったら変えるっていうのをオープンにしないと、単にさじ加減1つでこれが変わってくると、ここの陽性率の何%とかっていうのも結局事実なのどうなのっていうのも出てきますから、ここの検査基準っていうのは僕は維持をしていきたいと思っています。 ただ、確かにおっしゃるとおり、だいたい月曜日終わった火曜日ぐらいが一番検査数は多いですけど、その分、土日の検査があまり多くないですから、日月の検査が少ない分、週明けにやっぱり病院に行く人もやっぱり多いので、月曜の検査が多くて、火曜日が結局、検査数が多いということになる。月曜日の検体、火曜日検査が一番多いんですけど、その火曜日検査できのう300件を超えたというような状況ですから、ある意味、検査能力としてはほぼマックスに近い状況にはなってきているのかなとは思います。 だからこの後どうしていくのか、ひょっとしたらそこはもう検査基準を変えて、重症の疑い、どうもこれは本当に軽そうな人はちょっと省いていくというやり方を取るのか、あるいは今と同じ検査基準でいくんだったら、何か国から協力の要請とか、民間の協力要請をしてやるのかということをやらなきゃいけないんじゃないかなとは思います。今は地方衛生研究所でやっていますけど、衛生研究所の中では、関西ではもちろんナンバーワンの検査能力がありますが、この件数が増えてきたらやっぱり1検査所だけでは難しくなってきてるっていうのが現状だと思います。 【書き起こし】大阪府・吉村知事が定例会見4月8日 全文5に続く