大阪府・吉村知事が定例会見4月8日(全文4)大阪でもPCR検査態勢を強化
東京ほどの財政力はない
なので東京都は確かに、もう財源がもっと潤沢にあって、支援金とか支度金とかっていうのをやられるのかもしれませんが、ちょっとそこは東京都の動きも、それは当然われわれも情報は共有もしますけど、今の段階で府が単独で東京都並みのことをできるかといったら、その財政力は大阪にはないと思います。これが事実です。10年前なんて5000億円穴開けてたのが大阪府庁なんですから。その穴開けた5200億円もいまだに橋下さんや松井さん、そして僕で一生懸命埋めて黒字にしてね。それまでずっと赤字だったのを黒字にして、この10年間黒字でやっていきながら、毎年200億円を埋めながら改革をして、財源を生み出して、成長に投資してるっていうのが今の大阪のやってきた現状でもあるので、そこから東京都並みのことをいきなりやってくれといわれても、いわゆる交付税にまったく頼らない大都市東京と大阪は、ちょっとそこでやっぱり時間差があるなというのが今の実感です。 それをなんとかなくしたいっちゅうので大阪都構想をやって進めていこうとしているんですけど、ただ、今はやっぱり東京都はちょっと別格だなとは思います。財政力という意味では。
PCR検査態勢の数値目標は?
日本経済新聞:ありがとうございます。もう1点、PCR検査のことでちょっとお伺いしたいんですけども、きのうも50人超えの感染者が確認されて、検査数自体も増えてくる一方かと思うんですけれども、この場合、PCR検査の態勢について、国は1日当たり2万件検査できる態勢をつくりたいとしてますけども、大阪の中での具体的な数値目標ですとか、装置の数、あるいはそれに掛かる人員の確保、その辺りの見通しを教えてください。 吉村:大阪においても新たにPCR検査機器を購入して今、これを強化しました。今で、きのうで300件したかね。1日で300件検査できるという態勢にもなっていますし、これは民間ではどこまで広がっているかはまだちょっと分かりませんけど、民間でも広がってきているというふうにも聞いてますから、大阪全体の検査能力は上げていきたいなというふうには思っています。 あとは検査の仕方もちょっと考えなきゃ難しいだろうなと思いますね。今の検査の仕方っていうのは、もう1人1人予約で入ってきてもらって、完全に別々の状態に、当たり前ですけどやって、そして防護服なんかも完全防護服で1人検査をしたら全部脱いで処分して、また着替えてやるっていうのを、まず検体採取だけでそれだけの労力を掛けて、そしてPCR機に回したら6時間ぐらい掛かるわけですから。6時間を束ねてやってるから300件できるんですけどね。そういったまさに検査に掛かる医療資源というのも膨大なものが掛かっているので、そういったものも改めていかないとなかなか数も増えてくるのは難しいんじゃないかなとは思っています。