大阪府・吉村知事が定例会見4月8日(全文4)大阪でもPCR検査態勢を強化
コロナ対策を頑張れば頑張るほど赤字に
もう1つ、僕から申し上げたのは、非常にちょっと実務的な話にはなっちゃうんですけど、いわゆる重症者の方のベッドの確保、空きベッドを確保していくっていうのは今やってるんですけども、例えばICUを確保するときに現場のお医者さんっていうのは非常に一生懸命やるっていうのをやってくれて本当にこれはありがたい状況です。でもちょっと経営者の立場から見たら、実はICUを使うにしてもほかの病気を診れば当然、手術をして、診療報酬でいくとぐっと上がっていくわけですけど、新型コロナの場合は手術がないですから、ベッドもしかも長期間入院するということになるというのが今の現状です。気管が入りますけど、人工呼吸器を着けても大きな手術をするわけではないので経営者側とすればやればやるほど赤字の状況になります。コロナ対策を頑張れば頑張るほど病院の経営としては赤字になってきます。 それからもし院内感染でも出れば、これは多くの医者をストップさせなきゃいけないからものすごく病院にとって経営リスクが高いっていうのが現場であります、事実として。だからこれについてはベッドの、例えば確保っていうのは今、単価が1万6000円ぐらいなんですけど、1万9000円やったかな、1万6000円なんですけど、もうこれじゃとてもじゃないけどコロナのためのベッド確保をお願いして、やってくださいねっていっても、心意気でやってくれる病院は当然、心意気とか今の危機事態を承知でやってくれてる、まさに善意でやってくれてる病院もたくさんあるんですけども、制度としてはやっぱり違うんじゃないですかと。
経営者から見たコロナ問題も考える必要あり
そこの病床の、例えば確保のための費用というか、それはもっときちんと見なきゃいけないんじゃないのっていうのは、ないんですかっていうのは大臣には申し上げました。ここについては大臣も引き受けて、厚労省ときちっと協議するというような状況なので、いわゆる経営者サイドから見たコロナの問題というのもやっぱり考えなきゃいけない、考えてもらいたいなということは大臣には申し上げました。 誤解ないように言うと現場の治療してくれる医者とかスタッフ、看護師さんは本当に、ワクチンもない中で一生懸命やってくれて、本当にこれは感謝でしかないです。そのお医者さん方はやっぱり使命感に駆られていますから、やるっていう、しっかりやってくれてるんですけど、経営者はまた一歩違った目線が当然これはあるわけですから、病院経営をしていかなきゃいけないんでね。コロナ対策を一生懸命やればやるほど振り返ったらたぶん赤字になります。もうみんなそういう状況なので、ちょっとそれは違うんじゃないのっていうのを大臣には申し上げました。ここは改善してもらいたいなと。ちょっと超実務的な話ですけど、そういう話をした。あとはなんかあったかな。このぐらいかな。 男性:【******00:55:19】。 吉村:うん、あとはもう1つ、さっきも申し上げましたけど、僕からも言いましたけども、民間に対しての施設の停止、営業の自粛の要請をするんだったら、その裏返しとしての補償はしてくださいよっていうのは僕も言いましたし、ほか複数の知事からもその声は出たと思っています。たぶん知事の共通の認識としてその問題点は持ってるんだというふうに思います。それに対して大臣からは、今すぐ補償というのは難しいかもしれないけども、事業の継続の支援ができるように考えていきたいということはおっしゃっていました。その中身がなんなのかっちゅうのはまだ詰まってないとは思うんですけど、やっぱり問題意識は持っていただけるというふうに思います。 司会:次のご質問をお願いします。