食料不足などが深刻化…ガザ地区への支援物資積んだ船がキプロスから出港
パレスチナ自治区ガザ地区への人道支援をめぐり、支援物資を積んだ船が12日、地中海のキプロスからガザ地区へ向けて出港しました。 イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が続いているガザ地区では食料不足などが深刻化していて、ハマス側が、この2週間で脱水や栄養失調により27人が死亡したと発表するなど、人道支援の強化が課題となっています。 こうした中、ロイター通信によりますと、12日、地中海のキプロスから小麦など人道支援物資200トンを積んだ慈善団体の船が出港しました。ガザ地区への到着は最大で2日かかる見込みだということです。 この船は試験的に航行していて、慈善団体側は数日中に2隻目がキプロスから出港する予定だとしています。 また、ロイター通信は、アメリカが同盟国に対し、こうした海からの輸送を行う民間の国際支援に資金提供などを行うよう呼びかけることを検討していると伝えています。