マイナ保険証に本格移行 顔認証ができないトラブルも… 初めのうちは「保険証」など持参呼びかけ
メ~テレ(名古屋テレビ)
2日から従来型の健康保険証の新規発行が停止に。名古屋のクリニックでは顔認証ができない人が出るなど、トラブルも発生していました。 これまでの健康保険証は2日から新規発行が停止に。 手元にある保険証は最長1年間使えますが、国はマイナンバーカードを健康保険証としても使う「マイナ保険証」への本格移行を進めたい考えです。 医療機関を受診する際、何が必要になるかを改めて整理します。 マイナ保険証を持っている人は、マイナ保険証とシステムの不具合などのトラブルに備えた「資格情報のお知らせ」です。 マイナ保険証を持っていない人は、有効期限が切れるまでは現行の保険証を使います。 加入している保険によって有効期限は異なり、最長で1年となっています。期限の切れた後は、事前に送られてくる「資格確認書」で受診します。
マイナ保険証を初めて利用する患者は
名古屋市内で内科と小児科を専門とするクリニックでは受付にマイナ保険証の読み取り機が――。 その隣には「きょうから現行の健康保険証は発行されなくなる」との案内があります。 2日朝も初めてマイナ保険証を利用するという患者がいました。 「スムーズに行けました。別にあの書いてあるその指示通りすればいいんで、難しいことは何もないですね」(60代男性) 一方、他の女性もマイナ保険証を利用するため、顔認証を行いますが、うまくいかず管理画面には「市区町村で暗唱番号のロック解除を行ってください」というエラーが出てしまいました。 マイナ保険証を持ちながらも現行の保険証で受診を続けているという女性は――。 「特に(カードを)機械に入れるのが手間かなと思う。いつもは(保険証を)出して終わるので、体重もあるので(顔認証をするときに子どもを)毎回持ち上げるのがすごく大変だと思う」(30代女性)
マイナ保険証トラブルも
このクリニックでのマイナ保険証の利用率は、9月以降で1割程度。 今年夏から呼びかけをはじめ、徐々に増えているとはいうものの、いまだにトラブルもあるといいます。 「転職された場合にマイナンバーカードからマイナ保険証への紐付けがされていない。それによって無効とか情報がないという形で出てしまう。その場合に患者さんには実際に会社などに連絡してもらって情報を聞いてもらうという形で対応しています」(今泉クリニック 今泉勲 院長) 小児科をしているクリニックだからこそ、こんな声も――。 「顔認証の場合だと小さい子どもだとマイナンバーカードを少し前に作っている。赤ちゃんだと顔が少し変化があるのでうまく読み取れないようになる」(今泉 院長) ただ、他の病院での検診データや投薬状況の把握が可能になるなど、マイナ保険証のメリットはクリニックとしても大きいといいます。 2日を一つの区切りとして利用の促進を呼びかけるほか、スタッフ同士でも対応方法の確認を行っています。 「保険証も2日から新規発行がなくなるが現状のものは使える。マイナ保険証をメインとするが、使えない場合に備えて『マイナンバーカード』『資格情報のお知らせ』『保険証』がある方は保険証。マイナンバーカードだけとかってなってしまうとそれで対応ができませんので、色んなものを初めのうちは取り揃えて持ってきてもらうといいと思う」(今泉 院長)