ラグビーW杯戦士”闘将”リーチは新型コロナ自粛中にヤフオクで買った41キロダンベルと愛娘との縄跳びで自主トレ
東芝および日本代表、時にはスーパーラグビーの強豪チーフスでフル回転してきた日々で犠牲を強いられてきた最大のものが、家族と一緒に過ごす時間だった。リーチは2012年に5年間の交際を実らせて、東海大学に入学した直後にひと目惚れした知美さんと結婚。翌年11月に誕生した第一子のアミリア真依ちゃんはいま、新型コロナウイルスの影響で4月に入学した小学校に通えない日々が続いている。 「娘と一緒に工作作りをするとか、ワークブックに取り組むとか、家にいる時間を使っていままではできなかったことをやっています。奥さんはとても喜んでいますね。こんなに家にいてくれて、と」 アミリア真依ちゃんと過ごす時間は、自主トレーニングにもあてられている。自宅待機を強いられている状況下で、リーチは「娘と一緒に、いまは縄跳びにはまっています」と意外なメニューを明かした。 「ユーチューブなどの動画を見ながら、どうすれば上手く跳べるのかを研究しています。手と足の運動を連動させなければいけないところが、けっこう難しい。二重跳びなどはまだ2、3回しか跳べない。10回を目指して頑張っているけど、それなりに身体能力が高くなるんじゃないかと思っています」 器具を共用するケースが多く、必然的に感染のリスクが高まるという理由で、チームのウエイトトレーニングジムも閉鎖されている。それでも新シーズンへ向けて筋トレは欠かせない、と思い立ったリーチは最近になって、重さ実に90ポンド(約41キロ)のダンベルを2個購入した。 「ヤフーのオークションで安く買って、一昨日に届きました。上半身を鍛えるためです」 家族と過ごす時間はメンタルを充実させ、ゼロからのスタートになる、と決意も新たにしていた日本代表へのモチベーションをも駆り立てる。2023年にフランスで開催される次回ワールドカップへ向けて続投が決まっている、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチとは電話で近況などを報告した。