親が絶対に「タンス預金」をやめません。ほぼ全財産の「500万円」ほど家に置いているようですが、火事になったときが心配です。「火災保険があるから大丈夫」と言うのですが、本当ですか?
どうしても現金を手元に置きたいなら防火金庫を検討
タンス預金のデメリットを踏まえてもなお、現金を手元に置いておきたいという場合は、防火金庫の活用を検討しましょう。防火金庫は火災時に内部の現金や重要書類を守るために作られており、一定の火災条件下では現金を保護できます。 しかし、これも万能ではなく、長時間火災や高温にさらされると損傷するリスクもあります。 また、防火金庫はあくまで火災に対する防御策であり、盗難に対しては限られた効果しかありません。盗難のリスクを考えるならば、火災と盗難の両方に備えた金庫を選ぶことが重要ですし、設置場所や金庫の重さなども考慮する必要があります。
タンス預金のデメリットを共有し、最適な財産管理を
タンス預金には火災や盗難といったリスクがあり、俗にいわれる相続税対策になるというメリットはありません。 タンス預金をしている家族に、タンス預金には思っているようなメリットはなく、逆にデメリットが多いことを伝えれば、素直にお金を銀行に預けてくれるかもしれません。 それでも納得してもらえない場合は、防火金庫の導入といった対策を話し合い、少しでもリスクを減らすことが大切です。家族と一緒に財産管理について話し合い、最適な選択肢を見つけましょう。 出典 e-Gov法令検索 明治三十二年法律第四十号(失火ノ責任ニ関スル法律) 執筆者:浜崎遥翔 2級ファイナンシャル・プランニング技能士
ファイナンシャルフィールド編集部