ホーバークラフトの別府湾周遊始まる 県内運航15年ぶり、乗客「観光に期待」
ホーバークラフトの別府湾周遊便の運航が11月30日、始まった。大分県内での運航は2009年以来。初日の計4便はほぼ満席となり、乗船したファンや家族連れは15年ぶりの復活を喜んだ。 第1便は3番船の「Tanso(たんそう)」で、80人が乗船。出発前のセレモニーで乗客が船体にシャンパンをかけて安全を祈願した。 午後1時に出発し、別府湾を航行。乗客は約30分間、浮遊感がある独特の乗り心地を体験した。窓から見える山々や別府市街地などの風景も楽しんだ。
一番乗りした大分市の団体役員柴田雅章さん(48)は「以前のホーバーもよく利用していた。早く空港までの便も就航してほしい。観光資源としても期待している」。長男の理帆さん(10)は「スピードが速く、スリル満点で楽しかった」と笑顔を見せた。 午後4時までに4便が運航し、計約320人が利用。トラブルはなかった。 大分市と大分空港(国東市)を結ぶ便の運航は、九州運輸局の安全確認検査をクリアした上で、年内の開始を目指している。 運航会社「大分第一ホーバードライブ」は「多くの客に利用いただいた。引き続き安全な運航を目指していく」とコメントした。