SNSで人気のインテリア実例ランキング1位! ファッションデザイナー丸山敬太のオブジェのある暮らし
第一線で活躍するクリエイターはどんなオブジェを大切にしているのだろう。今年30周年を迎えたファッションブランド「KEITA MARUYAMA」の丸山敬太さんのご自宅に伺い、独自の審美眼で選んだアイテムを見せてもらった。 『エル・デコ』2024年4月号より。
吹き抜けの下のリビングにいくつもの窓から差し込むすがすがしい光。心地よい空気に包まれたファッションデザイナーの丸山敬太さんの自宅には、チェストの上からキャビネットの中までびっしりと多種多様なオブジェが並んでいる。「見つけた瞬間にパッと心が浮き立つものばかり。ブランドやスタイル、作家の知名度などは一切気にしないので、どこのものかを尋ねられると、答えられずに困ってしまうこともありますね」 〈写真〉愛犬とリビングでくつろぐ丸山さん。日本の若手作家による鳥の形の野焼きの花器をはじめ、陶器、ガラス、木工などさまざまな素材のオブジェが並べられている。
一度手に入れたものは決して手放さない“非断捨離派”の丸山さん。ハワイの土産店で一目ぼれしたランプ。パリの蚤の市で購入したヴィンテージ。香港の問屋街まで探しにいった野菜の型抜き。まったく脈絡のないモノが、丸山さんの感覚によって心躍る世界を描き出す。「柄や色が派手だからといって敬遠するのではなく、洋服と同じように、何を主役にしてスタイリングするかで、何通りもの組み合わせが考えられると思います」 飾りっぱなしにはせず、新しいオブジェを追加したら、模様替えも同時に楽しむようにしている。「花を生けるように、高低差と立体感のバランスは意識します。眺めて、触れ続けることで大切な記憶がよみがえり、すべてのものが暮らしになじんでいくんです」 〈写真〉ファッションデザイナー、丸山敬太さんの自宅。絵の下のランプスタンドは20代の時にハワイで出合い、長年悩んだ末に購入した思い出深い品。