楽天ドラ1の明大・宗山塁が早大とのV決定戦へ「キーマンは自分」 今季退任の田中監督と「勝って終わりたい」
東京六大学野球の明大は11日、12日に早大と戦う優勝決定戦へ向けて同大学グラウンドで練習を行った。今季限りでの退任を表明している田中武宏監督(63)と、楽天からドラフト1位指名を受けた宗山塁内野手(4年・広陵)が取材に対応。意気込みを語った。 今季は8勝3敗2分けの勝ち点4で全日程を終了。優勝に王手をかけていた早大が最終週の慶大戦で2連敗して勝ち点を落としたことで、勝率と勝ち点が並んだためチャンスが巡ってきた。宗山は早慶戦の中継を寮の自室で見た後、最後は食堂で他の部員と喜びを共有。「結構盛り上がっていましたね。勝っても負けても、自分たちで最後を決められるのは幸せなこと」と笑顔を見せた。 田中監督とともに戦う貴重な一戦となるだけに「勝って終わりたい。特に4年生は一番お世話になっているので最後良い結果で監督を送り出したい」と決意。キーマンを問われると、「自分ですかね」と言い切った。相手先発はリーグ戦で苦戦したエースの伊藤樹投手(3年・仙台育英)が予想されるが「彼が良い投手なのは間違いないですけど、自分の状態が良ければ全く打てない投手というのはいない」ときっぱり。「自分が打てば点が入りますし、どんな形でも良いので1点を多く取るために、打撃でも守備でも勝負どころで良い結果を出したい」と力を込めた。 田中監督は「優勝決定戦は初めてのこと。もう1回ユニホームを着られるなと」とうなずいた。リーグ戦では早大に2敗1分で勝ち点を落としたが、「選手たちはずっと変わらず、目標を持ってやってくれた」と目を細める。優勝決定戦が決まった10日には宗山に「頼むぞ」と声をかけ「大丈夫です」と返答があったという。「せっかくもらったチャンスなので、そう硬くならずにね」と思いを語った。