“競輪界のレジェンド”神山雄一郎が年内最終戦で現役最多909勝目!「プロらしいレースできた」
取手競輪場の「S鹿島杯・東京中日スポーツ賞(F1)」は23日に最終日を迎えた。7RのS級一般戦で今年最終戦を1着で締め括った神山雄一郎(56歳・栃木=61期)に話を聞いた。 ーー今日のレースをふり返って 昨日は風のせいもあったと思うけど重たくて、今日も顔見せまで重くて昨日を引きずっているなぁと。プロテクターを脱いで勝負したら、思いのほかスタートから良い感じでいける感じがした。多少でも軽くして走って、着に絡めればという思いで臨みました。
ーー真船選手とは、どんな作戦を 「巴さんと2分戦なので、前受けして突っ張って主導権を取ります」という話だったので、真船君に任せていました。真船はスタートも速いし、東日本でよく連係する自力型の中でも信頼できる選手なので。ただ、紫原さんがまさか来るとは思っていなかった。巴君がもう一回捲って来たと思ったら、6番車だったので。うわ、紫原さんだ、と。昔を思い出しましたね(笑) ーー3コーナーでは紫原選手の捲りを止めて 状態は良かったので。状態が悪いとできないし、何とか動けた。そんなに良いブロックじゃないんですけど、止められた形を取れたので良かったと思います。最後も(4コーナーからの踏み応えは)すごく良かったです。上半身と脚との連動がすごく今日はできて、あれが毎回毎回できれば良いなという感覚が今日は出た。
ーーお客さんの声援も多かった 準地元みたいなものなので。(栃木と茨城は)方言も似ているし(笑)。地元の感覚で走らせてもらって、いっぱい応援してもらえて良かったです。 ーー今開催は栃木勢の頑張りが光った 一緒に練習もしているメンバーですし、なんせ楽しく宿舎生活を送るのが1番良いと思うので、すごく良い開催でしたね。
ーー今年はどんな1年だったか 年々、厳しくなっている中で1つでも良いところを見つけてとか、1着を取ろうと思って1年間やってきましたけど。良いときもあったし、ダメなときもあったので。精一杯、自分なりにこなしてきた1年だったかなと思います。 ーー今年を走り終えて、来期はA級で玉野(1月16日)からスタート まだどうなるか分からないですけど、今年はとりあえず終わりなので、ちょっと休んで次に向けて頑張ります。 ーー今年を1着で締めくくり ここに来て、最後に自分らしいレースができたかなと思います。昨日(2日目)も頑張りたかったけど、力不足で負けちゃって。でも、昨日、今日とプロらしいレースはできたのかなと。納得の開催だし、1着で締めくくれて嬉しかったです。 ーーこれで909勝目 なんか、あと1個足らないんですよね(苦笑)。でも、手を抜いてきた36年じゃないので、何レース走ったかは分からないけど、毎回毎回、積み重ねてきた結果だと思います。 なお、JKAは明日24日に神山雄一郎が会見を開くことを発表した。輪界のレジェンドは何を語るのか。注目が集まる。(アオケイ・八角記者)