田中将大が“クリスマス”に入団会見「2025年はやり返したい」 背番号「11」、単年1.6億円プラス出来高で契約
楽天から巨人へ移籍した田中将大(36)が25日、都内で入団会見を行った。背番号は「11」に決まり、かつて斎藤雅樹氏、上原浩治氏がつけていた番号で再スタートを切る。契約は1年で、年俸1億6000万円プラス出来高(金額は推定)となった。 田中は、「この度、読売巨人軍と契約させていただきました田中将大です」と挨拶し、「子供の頃からファンだったジャイアンツのユニフォームを着ることができるというのは非常に光栄。とても嬉しいです」と率直な気持ちを吐露した。 巨人入りの決め手は、「一番熱くお声がけしていただけたので、もう迷うことはなかったです」と田中。「プロ野球史をずっと引っ張ってこられているチーム」と巨人の印象を話し、「アメリカ自体も含めDHがないリーグに身を置くのは初めてなので、その辺もまた新たなチャレンジになると思うので、自分がどういう形であれ、チームに貢献できるように」と意気込んだ。 会見に同席した阿部慎之介監督(45)は、「2桁勝って、ジャイアンツのユニフォームを着て、一緒に日本一になるってことしか僕は考えてませんので」と2012年以来の日本一奪還への強い思いを口にした。 田中は今季、右ひじのクリーニング手術の影響もあり、1軍でわずか1試合の登板で、0勝1敗、防御率は7.20。プロ18年目で初めて未勝利でシーズンを終了した。今季を振り返り「めちゃめちゃ悔しかったです」と悔しさを滲ませた田中。「2025年やっぱりやり返したい気持ちはありますし、チームは変わりますけども、自分にできることっていうのを常に頭に置きながら行動していきたい」と話す。
◆東北のファンの皆さんへ「変わらず応援していただきたい」
日米通算200勝まではあと3勝。「いい加減クリアしたいなっていう気持ち」と焦る気持ちも明かしたが、「3勝で終わる気持ちはありませんし、一つでも多くチームのために、勝利に貢献したい。競争は激しいと思いますけども、自分自身まだまだできるんだという証明をしたい」と新天地での活躍を誓った。 巨人は今季、24試合に登板し、15勝3敗、防御率1.67、勝率.833で最多勝と最高勝率のタイトルを獲得した菅野智之(35)が海外FA権を行使しオリオールズに入団。経験値のある田中に期待がかかる。「自分自身のこれまでのいろいろな経験というものを、若い選手たちにも伝えていきたい」とベテランとしてもチームを引っ張る。 古巣・楽天へは「これからのプレーする姿っていうのも、しっかりと東北の皆さん、イーグルスファンの皆さんに届けられるようにしっかりと頑張らないといけない」。続けて「イーグルスの田中将大ではなくなりましたけども、これからも田中将大のことを変わらず応援していただきたい」とファンへメッセージを送った。 田中は11月24日に自身のYouTubeチャンネルで楽天からの退団を発表。楽天からは年俸2億6000万円(推定)から野球協約の減額制限(1億円超は40%)を大幅に超える年俸提示を受けたが、これを拒否し、自由契約となることを選択した。巨人はクリスマスイブの24日に田中との契約合意を正式に発表した。