【NBA】ネッツ復帰戦で22得点8アシストと活躍したディアンジェロ・ラッセル「このチームを助けられると感じた」
「コートに立ってバスケができるのはありがたいよ」
ディアンジェロ・ラッセルはネッツ復帰初戦となった現地1月1日のラプターズ戦で、トレードが成立したばかりで練習時間がほとんどなく、ベンチスタートで26分と出場時間が限られたにもかかわらず22得点8アシストを記録した。しかしネッツは11連敗中のラプターズに敗れている。しかも、ラッセルとともにレイカーズから加入したマクスウェル・ルイスは膝を痛め、長期離脱となる可能性が高い。 デビュー戦を前にラッセルはこう語っている。「最初にここに来た時はアジャストが大変だった。選手を覚え、コーチングスタッフを覚え、チームのやり方を覚える必要があった。僕がいない間に多くのことが変わったけど、内情は多少分かっているし、見慣れた顔もいる。だから慣れるまでのプロセスはずっと楽だと思う」 最初にネッツに加入した2017年、21歳だったラッセルはNBAでこれからキャリアを築こうとする若手だった。ケニー・アトキンソンのネッツでブレイクし、ウォリアーズ、ティンバーウルブズ、レイカーズで酸いも甘いも経験して今回ネッツに戻って来た。今のネッツは再建期に入ったところで、当時の彼のような野心ある若手がたくさんいる。 そんなチームで彼は、新たな指揮官ジョルディ・フェルナンデスのバスケを理解し、若手を引っ張ろうと決意している。「僕はチームに必要なものを与えられる選手でありたい。チームのなりたい形と現状を見比べて、そのギャップを埋める何かを提供したい」 まだチームメートのことをよく知らず、ネッツのバスケへの理解度も足りない状況だが、それでもラッセルは持ち前のバスケIQとスキルを活用して素晴らしいプレーを見せた。オンボールで巧みなプレーメークを見せ、アグレッシブにシュートを狙ってフィールドゴール13本中9本成功の22得点は堂々たるパフォーマンスだった。 しかし試合は第3クォーターまで接戦で、第4クォーター最初のプレーでラッセルが得点を挙げて93-94と1点差に迫ったのだが、その後は突き放された。ラッセルは言う。「ふと見上げたら20点も離されていた。一つのプレーが次のプレーに繋がり、手痛い3ポイントシュートやオフェンスリバウンドからの得点を食らう間に、あっという間に試合が決まってしまう。今回はまさにそんな展開だった」 それでもラッセル個人としては、ネッツ復帰初戦で十分な手応えは得られたと言える。「コーチ陣が短い時間で最高の準備をさせてくれた。すべてが急だったけど、コートに出てチームをまとめ、自分とチームメートを適材適所でプレーさせるのを心地良くやれた。短い時間だったけど、自分がこのチームを助けられると感じた。自分のプレーし集中し、自分らしくプレーできたと思う。あまりいろいろ考えるより、コートに立ってバスケができるのはありがたいよ」