希望の党、11月末をめどに共同代表選出 首班指名は渡辺周氏に
希望の党は27日、衆参両院議員総会を開き、共同代表は当面の間、空席とし、11月末までをめどに共同代表を選挙を行う方針を決めた。元民進党幹事長の大島敦氏が暫定的に幹事長兼政調会長に就任し、党本部の設置を含めた組織整備や新規約の検討を進める。大島氏は、共同代表が決まった後、役職を退く予定。
大島氏が暫定的に幹事長兼政調会長
特別国会に向けては、笠浩史(りゅう・ひろふみ)氏が国会対策委員長に就任、首班指名では、党の中で当選回数が8回ともっとも多い渡辺周氏に投票することも決めた。 幹事長兼政調会長の大島氏について、小池百合子代表は「人望が高く、まとめ役に徹している」と評し、「新出発に資する体制を早急に整えてほしい」と要望した。同日、前原誠司氏が民進党代表を辞任する意向を表明したが、「(辞任意向は)まだ決まったかどうか聞いていない」と断った上で、「(希望の党への事実上の合流を決めた)今回の決断は、党を思い、日本の政治を思い、日本そのものを思った決断、高く評価したい」と述べた。 両院議員総会は午後4時から始まる予定だったが、開始直前になって、記者団には先に議員団会議を開催すると伝えられた。この会議に小池百合子代表は出席せず、同会議終了後の午後5時過ぎに開かれた両院議員総会から出席した。この流れについて、大島氏は「一昨日、小池代表から議員団の意思に基づいてやってほしいという発言があったため」と説明した。 (取材・文:具志堅浩二)