釣りの「がまかつ」和歌山県橋本市に新工場増設で協定
釣り道具の大手で兵庫県西脇市に本社がある株式会社がまかつが、和歌山県北部・橋本市の工業団地「あやの台北部用地」に新しい工場を増設することになり、12月9日、和歌山県と橋本市との3者が進出協定を調印しました。 がまかつは、釣り竿や釣り道具などを手掛ける業界大手で、橋本市隅田町(すだちょう)に和歌山工場を既に稼働させていますが、釣り竿の生産体制の強化や効率化を図るため、橋本市のあやの台北部用地に新しい工場を増設することになったものです。 和歌山県庁の知事室で行われた進出協定の調印式では、がまかつの藤井治幸社長と、和歌山県の岸本周平知事、それに橋本市の平木哲朗市長が、それぞれ協定書にサインし、平木市長から藤井社長に橋本市特産のパイル織物がプレゼントされました。 岸本知事と平木市長はともに歓迎のあいさつで、橋本市の伝統工芸のへら竿と絡めた釣り文化の振興に期待を込めました。 藤井社長は「今回の進出は、事業拡大に絶対に必要なステップだ。国内だけでなく世界を相手に戦っていくために、日本の製造業が世界に誇る高品質にこだわったものづくりに、さらに磨きをかけたい」と意気込みを語りました。 がまかつの新工場は、敷地面積がおよそ8531平方メートルで、2027年に操業を開始する予定です。これに伴い、地元採用9人をふくめ14人を新たに雇用する予定です。