三菱電機が空調工場、車電装品拠点を転用する狙い
三菱電機は米国での空調冷熱システム事業を強化するため、米ケンタッキー州メイズビルにある既存の自動車電装品の製造拠点を転用し、家庭用の空調機器用圧縮機を生産する。投資額は約1億4350万ドル(約220億円)で、2027年10月から生産する。年間生産能力は100万台を予定。脱炭素の流れを受けて空調冷熱システムは今後も大幅な成長が見込まれることを踏まえ、消費地の近くで生産する地産地消の強化を図る。 【写真】三菱電機が転用を予定する米製造拠点 三菱電機の米持ち株会社である三菱電機USホールディングス傘下に、製造子会社として「メルコHVAC」を設置。自動車電装品の製造・販売会社である三菱電機オートモーティブ・アメリカの製造拠点を転用して生産する。米エネルギー省から5000万ドルの補助金を受ける予定で、ケンタッキー州の補助制度も活用する。