PSP発売から間もなく20周年!「携帯ゲーム機」はいまでも需要がある?
2004年12月12日に初代が発売されたPlayStation Portable(PSP)。PSPはゲームをプレイできるのはもちろん、動画や音楽の再生機としての役割もありました。iPhoneやAndroidの登場前夜における「携帯できるマルチメディアプレーヤー」であったと言えるでしょう。 【画像でわかる】PlayStation 5のコスパは最強? 同レベルのPCを自作するとどれくらいお金がかかるのか PSPは後継機であるPlayStation Vita(2011年12月発売)まで進化を続けたものの、2024年現在は販売終了済み。 間もなく発売から20周年を迎えるPSP。携帯ゲーム機にはいまでも需要があるのでしょうか?
「携帯ゲーム機」はいまでも需要がある?
約8,252万台以上出荷されたPSP。しかし初代PSPの登場から20年の月日が経過し、近年ではスマートフォンやタブレットが普及。これらのデバイスで手軽に楽しめるモバイルゲームが市場を席巻しています。 たとえばSensor Tower、IDC、Mistplaによる市場調査の結果によると、2024年はゲーム業界における年間支出総額のうち、約50%のシェアがモバイルゲーム。コンソールゲームが25%、PC/Macが24%、携帯ゲーム機はわずか1%程度にとどまる予測です。少なくとも「PSPの全盛期」と比べれば携帯ゲーム機の需要は以前ほど高くはないと言えるでしょう。 ■「据置型ゲーム機」「携帯ゲーム機」はともにやや飽和状態 据置型ゲーム機と携帯ゲーム機はともに市場で一定のシェアを維持していますが、その成長は鈍化しています。 総務省が発表した「令和4年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」を見てみると、家庭用ゲーム機(据置型)の自宅所有率は57.1%、利用率は27.1%。PS Vitaなどが含まれる携帯ゲーム機の所有率と利用率も同水準。 およそ6割弱の世帯には据置型もしくは携帯ゲーム機が行き渡っており、非所有の世帯でも「スマホ」を通じてゲームができる環境があると言えるでしょう。「据置型ゲーム機」「携帯ゲーム機」は必要な人はすでに手にしており、現時点でも所有していない方は「スマホゲームで十分」な可能性があるかもしれません。 ■「スマホゲーム」が牽引する今日のゲーム市場 前述の通り、携帯ゲーム機は「必要な人にはすでに行き渡っており、なおかつ現時点でも所有していない方は新規購入の意思があまりない」可能性があります。その要因の1つには、やはりゲームをするデバイスが「ゲーム機」から「スマホ」に移り変わってきたことも挙げられるでしょう。