母を連れてはとバスツアーに行ってみた!座席はきみまろ公演状態。程よい疲れの旅の最後には不思議な一体感が
◆鎌倉日帰りバスツアーは満員御礼 参加当日は快晴。 母と東京駅で朝ごはんを調達して乗り込むと、平日にもかかわらず鎌倉日帰りバスツアーは満員御礼。 「すごいね、平日からこんなに人が集まるなんて、さすが東京だねえ」 「いや、私も平日だからそこまで混雑はしないだろうと思ったけど、まさかの満席か。ちょうど紅葉が見頃になっちゃったもんね」 そう、暖冬のおかげで紅葉がだいぶ遅れて、参加日は12月上旬なのにちょうど見頃に運良く当たった。 さて皆様の気になる参加者は……というと? バス内「綾小路きみまろの漫談会場か!」と突っ込みたくなるほど、圧倒的に中高年の女性が多い。私の見立てではあるけれど、ほとんどが今日ばかりはと、主婦業を休んでペアで参加している。他は数組の老夫婦と、外国人親子。まったく日本語のできないバッグパッカーではなく、家族だと思われる日本人を伴っていた。あとは40代くらいの女性が、ひとりで参加している人もちらほら。 昨今、コロナ禍から単独行動、一人旅行が推奨されるようになってきた。私もその推奨者のひとりだ。楽だし、行動範囲も思い出も格段に増える。とはいえ、いきなりの一人旅行に気が引けるのなら、バスツアーから試してみるのもいい。 参加者の出欠を終えて、いざ、鎌倉へ。まだ朝早く、参加者のエンジンはかかりきらないのか、話し声もそんなに聞こえてこない。ただそんな最中で、毎朝5時半に起床している母は絶好調。彼女は国内から海外まで、ありとあらゆるツアーに参加している、私の大先輩である。 「このバス、とても質がいいよね。スーッと静かに運転している。ちょっとケチって、お父さんとバスツアーに参加したんだけど、バスが古くてめちゃくちゃ揺れたの。で、結局、私が酔ってね、タクシーで帰ることになっちゃったから、高くついたの。それなら最初からちゃんとしたところに申し込めば良かったなって」 そんなリスクもあるらしいので、参加するバス会社は吟味したほうが良さそうだ。