【子どもの不登校・経験者ママにインタビュー】学校以外の居場所「オンラインフリースクール」で仲間とつながる
“その後”の歩み方を経験者ママに聞きました 学校以外の居場所、なぜそこを選びましたか?
不登校になってからの親としての思いや葛藤、現在の居場所を見つけた経緯は? 小学生の経験者ママにインタビューしました。
じろうくん&お母さん(小1から不登校、現在小学3年生):オンラインフリースクールで仲間とつながる
じろうくんは小学1年生から不登校、現在3年生。家では、ゲームやYouTubeを見て自由に過ごす。お母さんは専業主婦。じろうくんが外出できるようになり、母子旅が楽しみに。
家から出られず母子分離不安もオンラインが頼みの綱に
じろうくんは小学校に入学して、間もなく不登校に。本人いわく「パワーが出ない」ということで、明確な理由はなかったそう。 「最初は『お母さんも一緒に学校まで行くよ』などと声をかけてみましたが、行きたくないという本人の意思が強くて。はじめの頃は、学校の時間割に合わせて一緒に楽しく勉強していましたが、あまり長続きせず、親子関係が悪くなってきてしまいました。学校を意識させることはやめて、家で自由に過ごして親子で遊ぶ時間を増やしたところ、だんだんと落ち着いてきました。ただ、当時のじろうは家から出られず、母子分離不安もすごくて。スーパーに買い物にも行けなくて、私のほうがまいってしまいました」 そんなとき、友達の紹介でオンラインのフリースクール「Branch」の存在を知ります。 「外出できなかったので、居場所を見つけたくても見学に行けない。オンラインなら家からつながれるからと、試してみることに。Branchにはメンターマッチングというサービスがあって、ゲームなど、じろうの好きなことに詳しい大人と話せたり、一緒にゲームで遊ぶことで同じ境遇の友達もできました。オンラインでつながっている間は寂しくないから、少しの間なら私が出かけても大丈夫だと! これは本当に助かりましたね。また、同じ地域に住むママさんがDMをくれて仲よくなり、実際に会って遊ぶようになって。私もママさんと話してストレス発散に。特に、小学校低学年で不登校になると、居場所が見つからないんです。高学年や中学生が多い勉強メインのフリースクールはあっても、低学年の子どもが行ける場所がなかった。地域差もあるので、同じ地域で情報共有ができるのはありがたかったです」 その後受診し、ASDとの診断が。 「診断をもらったことで、サポートが増えて、週3回訪問看護で理学療法士さんが遊びながらできることを伸ばしてくれています。発達支援教室で運動したり、好きなプログラミングのデイサービスにも通い始めました。今後は、県内に新たにできる私立学校を見に行ってみようかなと。合わなければまた変えればいいし、何とかなるかなと思い、今はあまり不安を感じずに過ごせています」