「初回のプレーはどうでもいい」ヤ軍ファンの“暴挙”を受けたベッツ トラブルには"問題なし"を強調「俺たちは負けた、そのことに集中している」
ドジャースの3連勝で迎えたワールドシリーズ第4戦は、負けられないヤンキースが11対4で勝利し、本拠地で初白星を手にした。だがこの日、ヤンキースナインに声援を送りチームの勝利を願うファンによる、あるまじき行為が試合中に起きている。 【動画】ヤンキースファンが暴挙!ベッツ捕球のボールを奪い取ろうと… 初回の攻撃でドジャースがフレディ・フリーマンの本塁打で2点を先制し迎えたその裏、アクシデントが発生する。ヤンキースの先頭打者、グレイバー・トーレスの打った打球はライトファウルゾーンのフェンス際へ。そのボールに反応したムーキー・ベッツがジャンプしてキャッチするも、スタンドのヤンキースファンがベッツのグローブを掴みプレーを妨害。さらにもう一人のファンもベッツの腕を掴むという行為に及んだ。 これにはベッツも数秒間、身動きが取れなくなり険しい表情を浮かべていた。ベッツの捕球は成立しており、審判もこの一連の流れを確認しアウトを宣告するも、複数のファンが意図的にプレーを邪魔していたことは明らか。“暴挙”を働いた観客は即座に、スタッフによりスタンド外へと連れ出された。 選手の故障にも繋がりかねない、ファンによる悪質な危険行為。だが、当事者であるベッツは一連のプレーは、特に気にはしていない様子であることが伝えられている。 米メディア『Athlon Sports』が試合後のベッツのコメントを紹介している。同メディアは「ヤンキースは、敗退の瀬戸際にありながら火曜の夜に攻撃力を発揮し、スイープを免れた」とヤンキースの勝利を報じるとともに、「しかし、この試合で注目を集めたのは、ドジャースのムーキー・ベッツ外野手へのファンによる妨害だった」と守備時のアクシデントに言及。 その上で、ベッツのコメントを掲載。以下の様に語っているという。 「初回のプレーについては、どうでもいい。俺たちは負けた。それだけが問題。自分もファンも大丈夫。すべては順調だ。俺たちは試合に負けた、今はそのことに集中している」 同メディアもこれを受け、「物議を醸したが、ドジャースのスターはプレーに関する議論を避け、シリーズ初黒星となった結果に意識を向けた」などと綴っている。 熱戦に水を差す信じられない出来事だったものの、ベッツの胸の内はすでに、次の試合での勝利、そして世界一達成への意欲で占められているようだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]