【まるも亜希子の「寄り道日和」】愛車に装着したシンクロウェザー
ドライもウェットも、スノーもアイスも1本のタイヤでいけちゃう、まったく新しいジャンルのタイヤ「SYNCHRO WEATHER(シンクロウェザー)」に興味を持ち、試走会でこれはすごいと手応えを感じ、この冬の生活はコレに託そう! と愛車MINIクロスオーバーに履かせていただいたのが2024年10月のことでした。 【この記事に関する別の画像を見る】 まだ発売から2週間くらいしか経っていなかったのですが、ダンロップタイヤを扱うショップ「タイヤセレクト」に伺うと、やはり大谷翔平選手をシンクロウェザーのメインキャラクターに起用したことでも話題となり、ショップへの問い合わせが急増したとのこと。交換作業がとても丁寧で、取り外したホイールをきれいに洗浄してから組み換えと取り付けをしてくださったのには感動しました。 そこから仕事にプライベートに、街中から高速道路、山道までシンクロウェザーで走っています。ブリヂストンのレグノからの履き替えだったので、ドライ路面では少し接地感が薄くなった感覚はあったものの、数時間で慣れてきました。静粛性がいちばん心配でしたが、ロードノイズは市街地ではほとんど変わらず、高速道路に入って80km/h以上での巡航に入ると少しガヤガヤと入ってくるかなぁといった印象です。でも愛車にはルーフボックスを装着していてそちらの風切り音の方が大きいので、ほとんど気にならないのですが(笑)。 そしておおー、と手応えを感じたのは雨の日。ザーザーと降りが強い中、たまたま坂の多い場所へ行かなければならなかったのです。下り坂が川みたいになっていて、不安だなぁと思いつつブレーキングをしてみると、ピタッ、ピタッ、と瞬時に停まってくれる感覚。岡山のテストコースで試した時にも、ウェット路面の安定感に感心した覚えがありますが、街中でもその実力をしっかりと発揮してくれて嬉しくなりました。 あとは、雪道と氷上を走ってみたいなぁと思い、お正月早々に長野へ出かけてきたのですが……。滞在していた3日間、降雪はゼロ。長野といっても雪が比較的少ない地域で、年末に降った雪が日陰で解けずに凍っている路面がチラホラあり、そこを通過するくらいしか体感できなくて残念! 一応、凍結部分の上でブレーキングをしてみたら、ガガガッとしっかり食いついて停止できました。あとは夜の高速道路で八ヶ岳の周辺がマイナス5度まで下がりましたが、まったく不安なくいつも通りに走ってくれて安心感がありました。これは今シーズンどこかでもう一度、雪道にチャレンジしたいですね。 3か月ほどシンクロウェザーとともに過ごしてみて、驚いたのはあちこちの駐車場で「あ、これダンロップの新しいタイヤですよね」と声をかけられること。知らない人からも声をかけられるタイヤって、初めてかもしれないです。それだけ注目度が高いのだと思いますが、ひとつ、住友タイヤの方に教えていただいたのは、リムに入れているSYNCHRO WEATHERの刻印や模様がしっかり濃く出るような作り方をしているのだそう。普通は、光に当たると刻印が見えにくくなってしまうところを、遠くからでも反射しても見えやすいように工夫しているので、通りがかりの人が見つけやすいんでしょうね。 今のところ、とても満足しているシンクロウェザー。今後は、磨耗がどんなもんなのか? 気になるところです。またそのうち、レポートしますね。
Car Watch,まるも亜希子