ナポリの信じがたい「崩壊寸前」【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
合宿ボイコットを含めてまさに「自傷行為」の典型
インシーニェを中心とするチームが合宿ボイコットと造反し、それを防げなかったアンチェロッティ監督は孤立。ナポリは内部から崩れ始める。(C)Getty Images
ナポリが危機に瀕している。選手の合宿ボイコットなどピッチ内外で数々の騒動に揺れ、会長、監督、チーム、サポーターはそれぞれが不安に苛まれる。スクデット争いが期待されたチームの、信じがたい「崩壊寸前」だ。(文:マウリツィオ・クロゼッティ/訳:片野道郎 2019年11月21日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イタリア』を転載) ―――◆―――◆――― 11月の国際Aマッチウィークを前にして、ほとんど信じられないような話がナポリで起こっている。ここ数年間に渡りユベントスに次ぐセリエA第2勢力としての地位を固めてきたチームが、突然、崩壊を始めたのだ。会長から監督、選手、さらにはサポーターまでクラブ内外のすべてを巻き込んで、まるで西部劇映画のような仁義なき戦いが繰り広げられている。最後に誰が生き残るかはまだ分からない。 ナポリの指揮官は、欧州中で数多
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