別れから新たな恋、尊敬から愛情へ…元女子バスケ日本代表・中川聴乃さん、37歳で「流れに身を任せて」結ばれたお相手は
言われるがままに結婚!?
聴乃さんも30代半ばに差しかかり、恋愛や結婚について「流れに身を任せてみようという境地」になっていた。その流れの中に見事、彼がいたのだ。 結婚話は急展開する。英之さんが「(23~24年の)シーズンを終えたら俺の両親にあいさつに行くから」と聴乃さんに告げたのだ。翌年のシーズンオフやそれ以降の状況を踏まえて「披露宴会場も押さえておいたほうがいいな」とも。聴乃さんにとっては言われるがままに、結婚への流れが進んでいった。英之さんが“2度目”になるため、聴乃さんは「え、披露宴挙げるの?」と聞いた。「そりゃそうだろ、あなたをみんなに見てもらわなきゃいけないし」と英之さん。
108本のバラと共に……
聴乃さんが37歳の誕生日を迎えた今年4月26日。豊橋市に聴乃さんを呼び、10人ほどの知り合いとお祝いした。プロポーズをする前に結婚する流れとなってしまったことから、英之さんは108本のバラと共に「結婚してください」。儀式としてこの日、きっちりとケジメをつけた。 560人に達する人々が聴乃さんの花嫁姿を愛でた披露宴。友人の結婚式では「ハンカチ無しでは出席できない」ほど涙もろかったはずの聴乃さんは、終始笑顔のままだった。「最後までやり切らなきゃ、と久々にアスリートモードになっていたんです」と楽しんでいたのだ。 スポーツでつながった二人の目標はスポーツ界への恩返しだ。日本の少子化が進み、スポーツ界が縮小する中で、海外生まれの英之さんは「日本だけで盛り上げるのは限界がある。海外と日本の架け橋になる取り組みをしたい」。二人の体格にも勝るビッグな夢をかなえてくれることだろう。
「週刊新潮」2024年9月26日号 掲載
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