別れから新たな恋、尊敬から愛情へ…元女子バスケ日本代表・中川聴乃さん、37歳で「流れに身を任せて」結ばれたお相手は
人生いろいろ、家族もいろいろ、幸福の形もいろいろ。近年、「結婚がゴールではない」という声も大きくなりつつあるとはいえ、ゴールインした二人には幸せになってほしいと思うのが人情というものだろう。 【写真をみる】「本物のプリンセスのよう…!」 182cmの長身が映える「中川聴乃さん」ウェディングドレス姿 そして、そのゴールに到達するまでには、十人十色のドラマがあるのは言うまでもない。目下、幸せに包まれているカップルにエールを送りつつ、出会いから現在までを根掘り葉掘り聞いてみる「令和の結婚事情レポート」。 今回登場していただくのは、元女子バスケットボール日本代表の中川聴乃(あきの)さん(37)と、元アメリカンフットボール選手で実業家の秦アンディ英之さん(51)。 ***
別れから新たな恋へ
中川聴乃さんと秦アンディ英之さんが5月15日に入籍。6月2日に560人を招いての披露宴を開いた。交際について周囲から「ジョークでしょ」とすら言われたが、スポーツへの思いが二人を結んだ。 2016年5月、英之さんがスポーツビジネスの活性化を目的に催す「スポーツマグマの会」に聴乃さんが参加した。聴乃さんは仕事の一環で、彼には「スポーツの人」という程度の印象を抱いただけだった。 その後、スポーツ人脈をつなぐ勉強会兼交流会にも、聴乃さんは何度か参加した。ただし印象は変わらず。彼は当時既婚者で、これまた聴乃さんを「シンプルにスポーツ出身者の一人」と見ていたが、聴乃さんの事務所の会長が大学の先輩。気にはなっていたという。 21年、コロナ禍にあって人と会えない日が続き、各方面との連絡をつないでいた英之さんが「食事でもどう?」と久しぶりに聴乃さんに声をかけた。 食事中、英之さんが「俺、離婚したんだよね」と仰天発言。実は聴乃さんも長年付き合っていた恋人と別れたばかりで落ち込んでいたため、思わず、「お互い頑張んなきゃ、ですよね」と声を弾ませた。
“尊敬”が“愛情”に
英之さんは22年、愛知県豊橋市のプロバスケットボールチーム「三遠ネオフェニックス」のGMに就任。バスケに携わることで聴乃さんに連絡を取ったり、会ったりする機会が増えた。 「試合の流れの考え方など、トップレベルでやってきた人にしか分からないことがある」と英之さんは感じた。それでも聴乃さんいわく、「1年ぐらいたつと私に意見するように。でも、議論するのは面白かった」。先輩の事務所所属、というフィルター越しに見ていた聴乃さんを徐々に身近に感じ始めた英之さん。やがて、彼女が仮死状態で生を享けたこと、積んできたキャリア、女子ながら男子のBリーグの解説をする先駆者となった話などを聴くうち、尊敬が愛情へと飛躍する。