【エリザベス女王杯】G1屈指の“リピーター”が活躍するレースは22年2着、23年4着のライラックに注目
◆第49回エリザベス女王杯・G1(11月10日、京都競馬場・芝2200メートル) 第49回エリザベス女王杯・G1(10日、京都)の出走馬17頭が7日、確定した。「考察」のキーポイント編は複数年にわたり馬券に絡む“リピーター”に注目。ライラックは22年2着、23年4着で、今回はデビュー前から調教に携わる石川裕紀人騎手(29)=美浦・相沢厩舎=と初コンビを組むだけに、3年連続の好走もある。枠順は8日に決まる。 【データで見る】ライラックの血統、戦績 エリザベス女王杯は国内G1で屈指の“リピーター”が活躍するレースだ。個人的には10、11年の外国馬スノーフェアリーの連覇が強烈に印象に残っているが、過去10年間でも上位に顔を出している。 今年のメンバーで注目はライラックだ。22年は12番人気の低評価にもかかわらずウインマリリンとの2着同着。昨年は着順こそ4着だったが、勝ち馬から0秒3差なら十分に有資格者と言える。 3年連続での上位争いに期待できる理由は鞍上にある。相沢厩舎の所属でもある石川は、デビュー前から調教に携わってきた。「なかなか競馬で乗る機会はありませんでしたが、『自分ならこう乗る』というのは常にイメージしていました。今回、騎乗依頼をいただけたので何とか頑張りたいですね」と満を持しての初コンビとなる。 「調教と競馬は全く違いますから」と本人は謙遜するが、厩舎内では石川が乗ると課題の折り合いがつくと評判。最もライラックの背中を知る男は「デビュー当初は気の強い牝馬だったけど、年齢と経験を重ねて女性らしさが出てきた。そのなかでも走ることには前向きですからね」とストロングポイントを挙げる。 今回も2週続けて追い切りをつけ、「先週より体の張りが良くなり、走る気も出てきた」と上昇気配を感じていた。強い信頼関係で結ばれている人馬だけに、3年連続の好走があっても驚きはない。(西山 智昭)
報知新聞社