「イマイチな温泉だったな」の多くは<温泉自体>でなく<現地体験>が微妙なだけでは…温泉オタク会社員が実践する満足度を上げる方法
訪れた温泉は約500湯、女ひとりで温泉を巡りまくっているという永井千晴さん。旅行情報誌編集部で働いた経験を活かし、現在は「温泉オタク会社員」としてブログなどで温泉情報を発信しています。その「温泉オタク会社員」こと永井さんが温泉の楽しみ方を紹介する当連載。今回のテーマは「『イマイチな温泉だったな』は避けられる」です。 【書影】永井さんおススメの温泉がこの一冊に!『女ひとり温泉をサイコーにする53の方法』 * * * * * * * ◆「イマイチな温泉だったな」は計画と工夫で避けられる ひとり旅で、とある人気温泉地に行ったとき。 夕食を済ませ、21時ごろにお目当ての外湯へ向かいました。 雨の降る平日でしたが、地元グルメが旬な時期。 街はファミリー・カップル・外国人観光客などで大にぎわい。 街の真ん中にある外湯も、浴衣を着た客でいっぱいでした。
◆現地での体験 あちゃー、混んでるだろうなあ、と思いながら湯場へ向かうと、泣いたりはしゃいだりするお子様がたくさんおり、お客さん同士も楽しそうにお喋りをしていて、やっぱり落ち着かず、すぐに出てしまった……なんてことがありました。 人気温泉地×旬な食べ物がある時期×夕食直後の時間のフルコンボにより、こういった悲劇はよくよく生まれます。 「イマイチな温泉だったな」と思わずこぼれてしまう感想は、温泉自体がイマイチだったのではなく、現地での体験が微妙だっただけのこと。 振り返れば「悲劇を避けられたかも」と思う点はいくつもあります。
◆満足度 温泉地での過ごし方、旅館の種類、温泉の嗜好など、さまざまな要素が掛け合わさって満足度は算出されるもの。 いずれかが自分にとってイマイチだった、という可能性も否定できません。 先の例でいえば、人気温泉地の外湯はいつ・どう工夫して行っても、それなりに混んでいるもの。 であれば、せめて「グルメが旬な時期(=温泉地の繁忙期)を外す」「22時以降など、大人がゆっくり訪れそうなタイミングを狙う」はできたはず。
◆現地でのちょっとした工夫 さらに挙げるとすれば、「外湯はいくつも種類があるから、わざわざ中心地の観光客向けのところへ行かなくてもよかったかも」とも思います。 そもそも、ひとり旅では人気温泉地は訪れず、友人や家族と行くタイミングを待つ手もあります。 だいたいの悲劇は、自分の好みをベースに計画立てた旅程と、「現地でのちょっとした工夫」で避けられるのです。 ※本稿は、『女ひとり温泉をサイコーにする53の方法』(幻冬舎)の一部を再編集したものです。
永井千晴
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