「2025年の日本経済」見通し【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
日銀は2025年1月から2026年1月まで半年毎25bpの利上げへ、米関税引き上げには要注意
金融政策について、日銀は2025年1月の金融政策決定会合で公表する経済・物価情勢の展望(展望レポート)にて、国内の経済および物価、米国を中心とする海外経済を総合的に点検し、無担保コール翌日物金利の誘導目標を0.25%程度から0.50%程度へ、25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き上げると予想しており、その後は、半年に1回程度の緩やかな利上げペースを見込んでいます。 つまり、2025年7月と2026年1月に25bpずつ利上げが実施され、無担保コール翌日物金利の誘導目標は、2026年1月に1.00%程度となる見通しです。利上げ時期が後ずれするリスクの1つとしては、第2期トランプ政権による関税引き上げの実施があげられます。これにより、金融市場や経済に大きな混乱が生じれば、日銀は利上げを休止し、様子見姿勢を続ける可能性が高いと思われます。 (2024年12月23日) ※当レポートの閲覧にあたっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『「2025年の日本経済」見通し【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
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