呼び捨て・タメ口は尊敬してるから――「素人」フワちゃんの流儀
2020年、芸能界もコロナ禍に見舞われた。芸能人の多くが慣れない手つきで機材を使って自宅からリモート撮影をしていたが、ユーチューバー芸人のフワちゃんにとっては、リモート撮影はお手のもの。むしろその時期にテレビ出演の機会をどんどん増やしていった。 「あたし、『コロナの申し子』って言われたの。最悪なキャッチコピーじゃない?」 実は3月に1カ月休みを取ってオーストラリアへの語学留学を予定していたが、コロナの影響で中止に。スケジュールは白紙になってしまったが、焦りはなかった。 「あたしが落ち込まない理由は2つあるの。まず、最悪な状況でも目先の小さな幸せを喜べるめでためな脳の作りをしてること。今がどんなにピンチでも、『信号がちょうど青になった!』とか『昨日も今日も超晴れた!』とか、そういう小さな幸せに目が行くめでたい思考回路なんだよね。だからこそ、今思えば不遇の下積み時代でも毎日楽しかったんだなぁ!って思う。これって能天気なようだけど意外と万能な考え方だからみんなも試してみてほしー。あと二つ目は、切り替えが早いこと。留学が無理!?信じらんない!サイアクすぎ!マジ不幸!悲劇!とかひとしきり騒ぐんだけど、そのあと必ず「じゃあ次こうしよう」までセットで考えられる。切り替えが早いとか言うとなんだか聖人みたいだけど、要するにただの効率厨。せっかちだから早く次の手を決めたいだけなの。根本はエレベーターで閉まるのボタンガチャガチャやってる人とほぼ同じだけど、この考え方は落ち込まなくていいよ」
「Fuwachan」世界共通言語を夢見て
いまや日本のテレビを席巻しているフワちゃん。だが、帰国子女で英語が話せる彼女の目は海外にも向いている。 「海外で爆売れしたいの。やっぱりフワちゃんって、めちゃくちゃサイコーだし、明るいし楽しいし元気だし、ファッションもラブリーで、英語が話せて、超JAPANESE KAWII!絶対世界で売れるキャラクターだと思う。今まで海外で、ちゃんと英語を使って自分の言葉で売れたっていうパターンはあんまりないから、それが野望。あたしの人生に世界中を巻き込みたいな!」 世界に進出して、Netflixで番組をやりたい。そんな彼女の語る壮大な夢を一足先に実現しているのが、片づけコンサルタントの「こんまり」こと近藤麻理恵。英語圏では「Kondo」が「片づける」という意味の動詞として使われることもあるという。 「こんまりみたいに世界から必要とされる存在って最高だよね!『Fuwachan』はどんな意味の言葉になるのかな!『笑いすぎてオシッコ漏らす』とかかな!」 人生がときめくフワちゃんの魔法。「Fuwachan」が世界の共通語になる日は来るのか。